エンタメ
2025年01月29日 13時11分
元フジアナ渡邊渚、フォトエッセイ「透明を満たす」でPTSD克服の新たな挑戦
元フジテレビアナウンサー渡邊渚さん、フォトエッセイ「透明を満たす」で新たな挑戦
PTSDを乗り越えるための表現
渡邊さんは昨年10月に自身のSNSを通じてPTSDを患っていることを公表しました。彼女がこの病を公にした背景には、病気を抱える人々に対する偏見を払拭したいという思いがあります。フォトエッセイ「透明を満たす」では、PTSDを患うきっかけとなった「雨の日」についての描写や、療養生活の中での心境の変化が描かれています。病気に対する自身の経験を通して、彼女は「何ができないか」ではなく「何ができるか」を見つける挑戦を続けています。
多様な表現手法での挑戦
このフォトエッセイは、5万字を超える書き下ろしのテキストと、80ページにわたるグラビアで構成されています。渡邊さんは「フォトエッセイ」であることにこだわり、写真集やフォトブックとは一線を画す作品に仕上げています。彼女は、信頼できるスタッフと共に自らの内面を表現する写真を作り上げ、グラビアではボディラインが浮き出るニットやチューブトップのワンピース姿を披露しています。これらの写真は、彼女の挑戦的な姿勢を体現しており、視覚的にも訴える力を持っています。
個人の物語を通じた共感の呼びかけ
エンターテインメント界での新しい一歩
渡邊さんは、慶応義塾大学を卒業後、2020年にフジテレビに入社し、「めざましテレビ」や「ぽかぽか」などの番組で活躍していましたが、昨年8月に退社しました。彼女の退社理由は病気療養のためでしたが、現在はその経験を糧に新たな道を模索しています。彼女のエッセイが大きな反響を呼んでいる背景には、エンターテインメント業界における個人の多様な生き方がますます求められている現状があります。
[山本 菜々子]