遠藤航、リヴァプールでの「超プロフェッショナル」ぶりが称賛される
遠藤航、リヴァプールでの存在感が増すプロフェッショナルな姿勢
リヴァプールの中盤で活躍する日本代表MF遠藤航が、出場時間の制約にもかかわらず、チーム内外で高い評価を受けています。リヴァプール2年目を迎えた遠藤は、今シーズンの公式戦で18試合に出場しながらも、プレイ時間はわずか572分と、スタメンでの起用は限られています。しかし、その「超プロフェッショナル」な姿勢が、ファンやメディアから称賛されています。
遠藤は主に「クローザー」として起用され、試合終盤の重要な場面で信頼を得ています。アルネ・スロット監督からもその信頼は厚く、様々なポジションで起用される中でも黙々と仕事をこなし、チームの勝利に貢献しています。これがリヴァプールファンの心を掴む理由のひとつとなっています。
リヴァプールでの多様な役割
リヴァプールにおける遠藤の役割は、単なる中盤の選手にとどまりません。彼は時にセンターバック(CB)としても起用されており、そのユーティリティ性がチームにとって大きな武器となっています。178センチという日本人選手としては平均的な身長ながら、後半からのCB起用が示すように、彼のディフェンス能力と戦術理解力は非常に高く評価されています。
米スポーツ専門メディア『The Athletic』は、遠藤の姿勢を「ロボットのように完璧」と形容し、リヴァプールにおいてカルトヒーロー的な存在になりつつあると報じています。彼の仕事ぶりは、かつてシュツットガルトのCEOであったトーマス・ヒッツルスペルガー氏からも「超プロフェッショナル」と称賛されており、彼の特別な資質が国際的に認められています。
チャンピオンズリーグでの遠藤の挑戦
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台でも、遠藤はその存在感を示しています。PSV戦でのフル出場を果たしたことは、彼にとって大きな成長の機会となりました。この試合でリヴァプールは主力を温存しながら、遠藤をスタメンに抜擢。試合は惜しくも3-2での敗北となりましたが、遠藤はピッチ上での貢献を見せました。
この試合では、遠藤が同点弾に関与する場面もありましたが、彼の粘り強いプレーはチームにとって貴重なものでした。特に、CLという大舞台での経験は、彼のさらなる成長を促すものでしょう。CLでの経験は、日本代表としての彼の役割にも大きな影響を与える可能性があります。
プロフェッショナルとしての遠藤の価値
遠藤のプロフェッショナルな姿勢は、ピッチ内にとどまらず、チーム全体に良い影響を与えています。スロット監督やチームメイトからの信頼を得ているだけでなく、リヴァプールファンからも愛されています。彼の冷静さと献身的なプレースタイルは、リヴァプールの文化にも合致しており、今後の活躍が期待されています。
遠藤のような選手がいることで、チームはさまざまな戦術的オプションを持つことができます。彼のプレースタイルは、単にチームの「穴を埋める」役割を超え、チーム全体のバランスを保つための重要な要素となっています。これからも、遠藤航がリヴァプールでどのように進化していくのか、そのプロフェッショナルな姿勢がどのようにチームに貢献していくのか、目が離せません。
遠藤航のリヴァプールでのプレーは、彼自身のキャリアにとってだけでなく、日本人選手が欧州のトップリーグで成功するための一つのモデルケースとも言えるでしょう。彼の今後の活躍が、さらなる日本人選手の欧州進出を後押しすることになるかもしれません。
[山本 菜々子]