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2025年01月31日 18時21分

舞台「三婆」で川崎皇輝と大ベテラン女優が共演!

舞台「三婆」での異色のコラボレーション:若手俳優と大ベテランの共演

舞台「三婆」は、戦後の高度成長期を背景に、急死した社長の「本妻」「愛人」「妹」という三人の女性が織りなす奇妙な共同生活を描いた喜劇です。この作品は、昭和を代表する作家・有吉佐和子の原作を基に、1973年に舞台化されて以来、幾度となく上演されてきた人気作です。その新たな公演で、ジャニーズJr.のユニット「少年忍者」のメンバーである川崎皇輝(22)が、演劇界の大ベテランたちと共演することになりました。

若手俳優にとっての貴重な体験

川崎皇輝が演じるのは、三婆が暮らす家に野菜を届ける辰夫という役です。彼にとっては事務所外での舞台出演は3回目となり、今回の公演は彼にとって大きな挑戦の場となっています。彼は、稽古で大先輩たちの演技の掛け合いやテンポ感を学び、多くのことを吸収していると語っています。このような異なる世代の俳優たちとの共演は、若手俳優にとって大きな刺激であり、成長の機会となるでしょう。

一方で、川崎は「こんなお歳のお稽古場は初めてです」と、先輩方との年齢差に驚きを隠せない様子も見せました。これに対し、波乃久里子が「動物園みたいじゃない!」と笑いを誘う場面もあり、稽古場は和やかな雰囲気に包まれているようです。こうしたユーモア溢れるやり取りが、作品の中でもどのように反映されるのか、観客としても楽しみなところです。

ベテラン女優たちの存在感

今回の公演には、85歳の水谷八重子、79歳の波乃久里子、そして70歳の渡辺えりという、演劇界を代表するベテラン女優たちが揃います。彼女たちは、長年にわたって培ってきた演技力と存在感で、舞台を引き締めています。特に、水谷八重子が演じる愛人・駒代は、何度もこの役を演じており、その経験を生かしてさらに深みのある演技を見せています。

「三婆」に込められた社会的テーマ

「三婆」は、単なるコメディに留まらず、社会的なテーマを扱った作品でもあります。戦後の高度成長期という時代背景を舞台に、女性たちの老化や社会的役割に対するユーモラスな視点を提供しています。三人の女性たちの奇妙な共同生活は、時にコミカルでありながらも、深い人間ドラマを描き出しています。

この作品は、観客に笑いを提供するだけでなく、女性の生き方や家族のあり方について考えさせられる機会を与えてくれます。特に、現代においても変わらない家族や人間関係の複雑さを浮き彫りにし、多くの共感を呼ぶことでしょう。

舞台「三婆」は、2月1日から9日まで東京・新橋演舞場で、13日から24日まで京都・南座で上演されます。川崎皇輝とベテラン女優たちの共演がどのような化学反応を生むのか、演劇ファンにとって見逃せない公演となりそうです。舞台の持つ力を、ぜひその目で確かめてください。

[佐藤 健一]

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