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2025年02月02日 09時10分

大相撲界の新旧交代: 照ノ富士の引退と豊昇龍の昇進

大相撲界における新旧横綱の交錯と未来への期待

大相撲界では、横綱照ノ富士の引退と豊昇龍の昇進が話題をさらっています。照ノ富士はその14年間にわたる現役生活を終え、新たに「照ノ富士親方」として後進の指導にあたることになりました。一方で、豊昇龍が新たな横綱としての一歩を踏み出し、大相撲界に新風を吹き込むことが期待されています。

照ノ富士の引退は、多くのファンにとって大きな衝撃でした。彼は数々のケガと病を乗り越えて横綱に昇進した「苦労人」として知られています。彼の引退は、身体的限界を迎えた末の決断であり、彼自身も「やりすぎた」という言葉でその心境を表しています。今後は伊勢ケ濱部屋の部屋付き親方として、若手力士の育成に力を注ぐことになりますが、その道のりも決して平坦ではありません。

伊勢ケ濱部屋には、元横綱白鵬こと宮城野親方も在籍しており、二人の関係は一筋縄ではいかないものです。過去には、横綱日馬富士による暴行事件をきっかけに、白鵬が照ノ富士を正座させて説教したというエピソードもありました。この出来事が二人の間に溝を生んだとも言われています。伊勢ケ濱親方の定年後には、照ノ富士が部屋を継承する可能性が高いとされていますが、白鵬が部下になるという状況が現実のものとなるかは、相撲協会の判断にかかっています。

一方、新横綱豊昇龍の昇進については、賛否が分かれています。彼は今場所、12勝3敗で並んだ3人による優勝決定巴戦を制し、見事な成績を収めました。しかし、その過程で平幕力士に3敗を喫しており、昇進を疑問視する声もあります。特に、直前の場所での成績が8勝7敗と平凡であったことが懸念材料となっています。横綱昇進の条件に「大関で二場所連続優勝、またはこれに準ずる好成績を挙げる」というものがありますが、その基準を満たしているかどうかは議論の余地があります。

[松本 亮太]

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