映画『366日』大ヒット!赤楚衛二と上白石萌歌の挑戦が話題に
映画『366日』が描く愛の軌跡と俳優たちの挑戦
映画『366日』が公開されるや否や、興行収入13億円、観客動員数100万人を突破するという驚異的な成功を収めました。この作品は、沖縄県出身のバンドHYの名曲『366日』をモチーフにしたラブストーリーで、沖縄と東京という異なる文化と都市を背景に、高校時代に出会った湊(演:赤楚衛二)と美海(演:上白石萌歌)の20年間にわたる純愛を描いています。映画の成功の背後には、主演俳優たちの熱意と挑戦がありました。
赤楚衛二の感覚的な演技アプローチ
赤楚衛二は、映画の中で湊というキャラクターを深く理解し、その感情を感覚的に演じることに挑戦しました。特に、美海からのメッセージが入ったMDにまつわるシーンでは、台本を読まずにぶっつけ本番で演技を行ったといいます。このアプローチは、彼にとっても新たな挑戦であり、観客にリアルな感情を届けることに成功しました。赤楚は「なんか言葉がひとつひとつ刺さって、台本でふんわり覚えていること以上のことがMDから聞こえてきたので……泣いちゃいました」と振り返り、彼自身もこの経験を通じて成長を感じたようです。
上白石萌歌が感じた共演者への感動
一方、ヒロイン・美海を演じた上白石萌歌も、赤楚の演技力に感銘を受けたといいます。彼女は「ウワ~!って落ち込んだ」と述べ、赤楚の演技が自分にとっても大きな刺激となったことを明かしました。上白石は自分がこの作品にふさわしい演技ができたかを振り返り、赤楚の表情がいかに素晴らしいものであったかを強調しました。このような共演者同士の相互影響は、映画をより深みのあるものにしたと言えるでしょう。
映画がもたらす感動と共鳴
『366日』は、観客にとっても感動的な作品となりました。赤楚や上白石が明かすように、多くの人々が映画を繰り返し観ており、世代を超えて広がる愛のストーリーに共鳴しています。赤楚は「地元の友達とか色んな連絡が来て、『すごいよかった』『世代だった』とか、5回ぐらい見てくれたりした友達もいた」と語り、映画が多くの人々の心に深く刺さっていることを実感しているようです。
また、上白石も「疎遠になりがちだった高校の同級生が『見たよ』と連絡をくれたり、ついでに『結婚することになったよ』とかそういう報告をもらった」と述べ、映画が新たな人間関係のきっかけとなることを喜んでいます。このように、映画が観客の人生にポジティブな影響を与えることは、制作者にとっても大きな喜びでしょう。
キャラクターに命を吹き込む俳優たちの力
『366日』の成功は、単にストーリーの魅力だけでなく、俳優たちがキャラクターに命を吹き込んだからこそ達成されたものです。赤楚衛二の感覚的な演技と、上白石萌歌が見せた共演者へのリスペクトが、映画全体のクオリティを大きく引き上げました。映画の中で描かれる20年間の愛の軌跡は、観る人それぞれに異なる感動と共感をもたらし、長く記憶に残る作品となることでしょう。
[高橋 悠真]