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2025年02月03日 07時11分

ヤクルト・山田哲人、新たな挑戦で復活を目指す

ヤクルト・山田哲人、復活を誓う新たな挑戦

プロ野球界でその名を轟かせるヤクルトの山田哲人内野手(32)が、再び頂点を目指して新たなスタートを切りました。昨季の不本意な成績を受け、山田選手は心機一転、「捲土重来」というチームスローガンに共鳴し、自らの再起を誓っています。ヤクルトのスローガン「捲土重来」は、一度敗れた者が再び勢いを盛り返すことを意味し、山田選手の今年の挑戦にぴったりと重なります。

下半身主導のスイングで打撃復活を狙う

キャリア15年目となる今季、山田選手は新しい打撃スタイルを試みています。昨季はバットの軌道に重きを置いていましたが、今季は「下半身」を意識したスイングにシフトチェンジしました。沖縄・浦添でのキャンプ初日、雨の中での室内練習では、鍛えた下半身からのスイングで快音を響かせ、順調なスタートを切ったことを示しました。特にこのオフシーズンには、短距離ダッシュや中距離走を取り入れ、足腰の強化に努めてきたと言います。

山田選手の特徴は、181センチ、81キロと体格が大きくないにもかかわらず、下半身からの瞬発力を活かした独特の打撃です。これこそが彼の打撃におけるパワーの源です。大松チーフ打撃コーチも「もともとはスピードが武器の選手。強い足ありきの打撃、体の捻転が重要」と、山田選手の持つ下半身の重要性を強調しています。

チーム内でのリーダーシップと共闘

ヤクルトは2年連続でリーグ5位に甘んじている状況で、巻き返しを狙うためには、山田選手のリーダーシップが欠かせません。今年から村上選手が副主将に就任し、山田選手と共にチームの先頭に立って牽引していくことが期待されています。山田選手自身も「話し合いながらやっていこうと思っている」と語り、チームのために意見を交換し、共闘する姿勢を見せています。

昨季限りで引退した青木選手も、山田選手に対して「一生懸命やってくれる姿はチームにいい影響を与える」とエールを送り、彼がチームを引っ張っていくことを期待しています。

メンタルとフィジカルの両方を鍛える

山田選手は今季の目標に向け、「量は増やしたい。質も大事かもしれないけど、数をしっかりこなして、考えて、無駄のない時間を過ごしたい」と意気込んでいます。昨季の成績に対する悔しさをバネに、自分自身を追い込み、メンタルとフィジカルの両方を強化することで再起を図ろうとしています。

そして、チームスローガン「捲土重来」に込めた思いを胸に、山田選手は浦添で復活への土台を着実に築いています。彼の新しい挑戦がどのような結果を生むのか、今後の活躍が非常に楽しみです。プロ野球ファンの期待を背負い、再び輝きを取り戻すことができるのか、山田選手の今シーズンの動向から目が離せません。

[山本 菜々子]

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