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2025年02月04日 09時20分

台湾のスター女優バービィー・スー、インフルエンザで急逝

台湾のスター女優、徐熙媛の死去とその背景にある物語

台湾のトップスター、徐熙媛(バービィー・スー)が日本旅行中にインフルエンザによる肺炎で急逝したニュースは、中華圏全体に衝撃を与えました。彼女はその卓越した演技力と個性的なキャラクターで広く知られており、特にドラマ「流星花園」でのヒロイン役が彼女の名声を確立しました。しかし、彼女の人生は単なる芸能界の成功にとどまらず、その背後には23年にわたる映画のようなラブストーリーがありました。

運命の再会と新たなスタート

徐熙媛と韓国のミュージシャン、ク・ジュンヨプ(DJ KOO)の出会いは、1998年に遡ります。当時、彼らは短期間の交際を経て別々の道を歩んでいました。しかし、2021年、徐熙媛の離婚を耳にしたク・ジュンヨプが、友人として再会を望み連絡を取ったことが転機となります。その連絡が再び二人の心を通わせ、2022年には結婚に至りました。彼らの再会は、互いの国境や時を超えた愛の物語として、多くのファンの心を掴みました。

悲劇的な結末とその影響

しかし、幸せな新婚生活は長く続きませんでした。2023年初頭、徐熙媛は家族と共に訪日中にインフルエンザに感染し、急速に病状が悪化。彼女の死去は、台湾や中国だけでなく、彼女に親しみを感じていた多くの人々に悲しみをもたらしました。中華圏のSNSでは「日本流感」というトレンドが急上昇し、日本でのインフルエンザの危険性に対する懸念が広がりました。

この出来事は、インフルエンザの予防接種や旅行中の健康管理の重要性を再認識させる契機ともなりました。台湾では毎年春節期間中がインフルエンザのピークとされており、これにより多くの台湾人観光客が注意を払い始めています。

徐熙媛の遺したもの

徐熙媛の死去は、彼女の芸術的な遺産とその愛の物語を再び浮き彫りにしました。彼女の最後のSNS投稿には、夫ク・ジュンヨプへの愛情が溢れており、彼女の人生が愛に満ちていたことを物語っています。「とてもカッコイイ」と称賛したコメントは、彼女の人生の最後まで夫への感謝と敬意を示していました。

ク・ジュンヨプもまた、彼女との再会を人生の宝とし、「最も幸せな日々を生きている男」として彼女との時間を誇りに思っています。彼の心中には、徐熙媛との再会が人生で最も記憶に残る瞬間として刻まれたことでしょう。

徐熙媛の物語は単なる有名人の人生ではなく、愛と時間の力を証明するストーリーとして、世界中の人々に影響を与え続けています。彼女の死去を受け、多くのファンや友人が彼女の遺志を継ぎ、彼女の人生を思い出しながらそれぞれの人生を見つめ直すきっかけとなっています。

[山本 菜々子]

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