ジョイマン高木「永遠の0」事件と再ブレークの真実
ジョイマン高木が語る「永遠の0」事件と再ブレークの裏側
お笑いコンビ「ジョイマン」の高木晋哉さんが、テレビ朝日の番組「耳の穴かっぽじって聞け!」に出演し、自身のキャリアの浮き沈みについて赤裸々に語りました。特に2014年に発生した「サイン会0人事件」とその後の「永遠の0」時代についてのエピソードは、多くの視聴者の心に響くものでした。
サイン会0人事件と「永遠の0」時代
ジョイマンは2008年にラップネタで一世を風靡しましたが、その後テレビの露出が激減し、長い低迷期に突入しました。高木さんが振り返る「サイン会0人事件」は、町田で開催されたサイン会に客が一人も来なかったという、芸人としては屈辱的な出来事でした。整理券は50枚売れていたにもかかわらず、お客さんが誰も現れなかったその光景は、彼にとって「無理無理無理」と言わざるを得ないほどのショックだったそうです。
さらに、このサイン会0人事件は一度きりではなく、その後も「ゼロが続く」時期が続きました。花火大会の前座としての出演時には、5時間前にステージに立たされ、観客はゼロという状況。高木さんはこの時期を「永遠の0」と呼び、誰もいない客席に向かってパフォーマンスするという、まさに孤独と戦う日々を過ごしていました。
再ブレークへの転機
こうして、ジョイマンは再び脚光を浴びるようになり、2023年と2024年には吉本興業の営業ナンバーワンという地位を確立しました。営業活動を通じて、2018年の最高月収である180万円を超える収入を得ることができたといいます。
営業の力と芸人としての成長
ジョイマンの高木さんが語るように、営業活動は芸人にとって新たなチャンスを生む場です。テレビでの露出が減っても、直接ファンと接する機会を得ることで、新たな支持を集めることができるのです。彼が「営業も夢があるな」と語る背景には、こうした新たな活路を見出した喜びと、芸人としての成長があるのでしょう。
さらに、営業活動は芸人にとっての舞台練習の場でもあります。テレビのコンテンツとは異なり、観客の反応を直に感じながらパフォーマンスができるため、自身の芸を磨く機会としても重要です。高木さんはこの営業活動を通じて、芸人としての実力をさらに高めていったのです。
ジョイマンのように、一度は低迷した芸人が再び脚光を浴びることは、芸能界において珍しいことではありません。しかし、高木さんのように、挫折を経験したからこそ見出せた新たな道を歩む姿は、多くの人々に勇気を与えるものです。彼の成功は、芸能界だけでなく、どのような職業においても、困難を乗り越えた先に見える可能性を示しています。
[佐藤 健一]