阿部詩、柔道界のヒロインが再び世界の頂点へ挑む
阿部詩、柔道界のヒロインとして再び世界の頂点を目指す
パリ五輪後、阿部選手は自身のモチベーションの低下を正直に語っています。柔道という競技に対する情熱が一時的に失われたと話す彼女ですが、その後のトレーニング再開を機に、再び畳の上での自分の存在を再確認しました。「やっぱり私にはこれしかない」と、柔道に対する深い愛情と使命感を抱くことで、彼女は再出発への意欲を取り戻したのです。
新ルールの導入と阿部選手の戦略
今回のバクー大会での新たな試みとして、柔道のルール変更が挙げられます。有効が復活し、寝技の際には5秒で有効とされる新ルールは、阿部選手にとってプラスに働くと彼女は考えています。特にゴールデンスコアの場面では有利になるとし、自身の柔道スタイルに自信を持っています。加えて、相手が捨て身で来る場合の対策も万全に練習を重ねているとのこと。これらの準備を経て、彼女は再び世界選手権での栄光を目指します。
チームメイトとの絆とプライベート
阿部選手は、試合から離れている間も柔道界の仲間たちとの絆を大切にしています。彼女のインスタグラムには、パリ五輪女子53キロ級金メダリストの藤波朱理選手との親しい姿が公開されています。日体大の先輩後輩という関係を超え、プライベートでも深い親交を持つ二人は、共にサウナを楽しむ様子をファンに披露しています。このような日常のひとこまが彼女の心をリフレッシュさせ、再び競技に向かうエネルギーを与えているのでしょう。
柔道を通じた自己成長と挑戦
阿部選手はパリ五輪の挫折を経て、自らの柔道スタイルを見直し、さらなる進化を遂げることを目指しています。組み手のパターンが読まれてしまったことを反省し、新たな技術や戦略を取り入れることで、挑戦者としての姿勢を貫く覚悟です。彼女は「また一からスタートして世界一をとりたい」と語り、次なるロサンゼルス五輪での金メダルを目指しています。
柔道界のヒロインとして、更なる高みを目指す阿部詩選手。彼女の挑戦はまだ始まったばかりであり、その背中には多くのファンの期待が込められています。今後の彼女の活躍から目が離せません。
[山本 菜々子]