「ファーストキス 1ST KISS」:坂元裕二と塚原あゆ子の新たな挑戦
「ファーストキス 1ST KISS」:坂元裕二と塚原あゆ子監督の新たな挑戦
映画の魅力とキャストの思い
本作は、夫を事故で失った主人公が、過去にタイムトラベルして若き日の夫に出会うという物語です。この設定は、過去の失われた愛を再確認し、新たな視点で愛を捉えるというテーマを深く掘り下げています。松村北斗さんは、台本を最初に読んだときの感動を振り返り、「観客の皆さんの反応を見て、最初に台本を読んだときの感覚が蘇った」と語りました。彼の演技は、多くのファンに新たな魅力を伝えることになるでしょう。
リリー・フランキーさんは、松村さんへの愛情を込めたコメントで会場を沸かせました。「お腹の大きい松村くんもかわいくないですか。俺、あれ、そうとう『萌え~』ってなったけど」と語り、彼のユーモアセンスが一層の笑いを誘いました。
坂元裕二と塚原あゆ子監督の制作秘話
坂元裕二さんは、脚本制作の難航を振り返り、「1年前はまだ台本ができていなくて、監督に励まされながらなんとか完成した」とその過程を明かしました。塚原監督との初タッグが、どのようにしてこの珠玉のラブストーリーを生み出したのか、その裏側にある努力と情熱が垣間見えます。
また、塚原監督は「靴下だけは一生懸命撮る」とクランクイン前日に坂元さんに伝えたことを笑いながら語り、細部にまでこだわるその視点が映画にどのように反映されているのか、観客の期待を高めています。
次回作への期待
舞台挨拶では、次回作についての話題も飛び出しました。坂元さんから「今度は、松たか子さんと松村北斗さんが入れ替わる話なんかどうですか?」という提案があり、松村さんは「僕は松たか子をやらなきゃいけないってことですね」と戸惑いながらも笑顔で応じました。このようなユニークなアイデアは、彼らの創造力の豊かさを示すものであり、次回作への期待が高まります。
リリー・フランキーさんも「次回作でも犬対松たか子をやってほしい」と熱弁を振るい、会場を笑いの渦に巻き込みました。彼のユーモアは、キャストとスタッフの間の良好な関係性を象徴しています。
松たか子の舞台挨拶でのユーモア
主演の松たか子さんは、上映後に「皆さんが見られた後なので、余韻をぶち壊したくない。モザイクをかけてほしい」とユーモアたっぷりに語りました。彼女のこの発言は、観客に対する配慮と映画への愛情が感じられ、場内の笑いを誘いました。
松村さんも、バレンタインの思い出を披露し、「小学1年生で1つもらったんですけど、それ以降誰からももらえずに学校生活が終わりました。今年? 自分で買います」と語り、笑いを誘いました。彼の素直でユーモラスなエピソードは、観客の心を和ませました。
[鈴木 美咲]