原口元気、浦和レッズで進化するリーダーシップ
原口元気が示すリーダーシップの進化: 浦和レッズにおける新たな役割
サッカー界において、選手の成長はピッチ上のパフォーマンスだけでなく、チーム内での存在感やリーダーシップの発揮にまで及びます。浦和レッズのMF原口元気は、その典型的な例です。約10年間ドイツでのプレーを経て、浦和に復帰した原口は、チームの中心としての役割を自覚し、着実に進化を遂げています。
原口自身も、「別に監督に『お前が中心だよ』って言われたわけではないけど、自分自身がリーダーとしてやっていきたい」と語っています。キャンプ期間が長くなるとチームの活気が失われかねない中、彼は雰囲気作りや声かけを通じて、チーム全体を支えようと努めています。その姿勢は、槙野氏から「そんなことやるようになったんだ」と驚かれるほどです。
新たな挑戦: 連覇中の神戸との開幕戦に向けて
浦和レッズは、Jリーグの開幕戦で2連覇中のヴィッセル神戸と対戦します。原口はこの試合を「今年のチャンピオンになるためのスタートにできれば」と意欲を燃やしています。「彼らを倒さない限り、僕らが目標とする優勝には届かない」と語る彼の言葉には、19年ぶりのリーグ制覇を視野に入れた強い決意が込められています。
原口が今季掲げる自己PRポイントは「気持ち」です。若い頃とは異なり、チームの苦しい時にこそ引っ張るリーダーとしての自覚を持ち、「良い時に引っ張るのはもちろん、本当に苦しい時にどれだけ引っ張れるかが重要」と語る彼の姿勢には、ベテラン選手としての成熟がうかがえます。
ピッチ内外での貢献: チームの未来を見据えて
原口はただ単にプレースタイルを進化させているだけでなく、浦和レッズの未来を見据えた行動を取っています。「いろいろ経験してきた分、浦和に返したい」と語る彼は、これまでの経験を活かし、チームの若手選手たちに良い影響を与えようとしています。彼のリーダーシップは、ピッチ内外でのパフォーマンスにとどまらず、チーム全体の士気を高める重要な要素となっています。
[鈴木 美咲]