スポーツ
2025年02月14日 18時11分

法政大学駅伝主将、小泉樹の箱根駅伝挑戦と未来展望

法政大学駅伝主将、小泉樹の挑戦と未来への展望

今年も箱根駅伝が熱狂の中、幕を閉じました。毎年多くのドラマが生まれるこの舞台で、法政大学の駅伝主将である小泉樹選手が見せた奮闘もその一つです。彼の4年間の集大成とも言える2区の走りは、区間順位15位という結果でしたが、彼が振り返るように「4年間やってきたことが間違っていなかった」との確信を得るものでした。今回は、この小泉選手の挑戦と未来について考察してみたいと思います。

小泉選手が駅伝主将として挑んだ第101回箱根駅伝は、法政大学にとって簡単な戦いではありませんでした。チームの中核を担う選手が故障や体調不良で苦しむ中、彼は責任感を胸に、仲間と共に挑みました。「かなり厳しい戦いにはなるかもしれませんが、チーム発足当初の目標はぶらさずにやっていこうと思っています」と語る小泉選手の姿勢には、主将としての覚悟が感じられます。

彼が走った2区は、エースが集う鶴見中継所からのスタートでした。選手たちの緊張感が高まる中、1区で粘りを見せた武田選手からのタスキリレーは、4年間共に切磋琢磨してきた仲間同士の絆を象徴するものでした。小泉選手は、すべての期待を背負って力走し、坪田智夫駅伝監督が「よく頑張った」と労ったように、全力を尽くしました。

苦難を乗り越えた4年間の歩み

小泉選手の陸上人生は、祖父である真二良さんが築いた輝かしい伝統を引き継ぐものでした。中学時代から陸上の魅力に引き込まれた彼は、高校で力をつけ、法政大学でも1年生の時から箱根路を駆け抜けました。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。彼は2年、3年生の時に故障に悩まされるなどの苦労を経験しましたが、その試練が今の自分を支えていると振り返ります。「良かった経験も悪かった経験も踏まえてやれました。今の自分があるのは1~3年生の期間があったからだと思っています」との言葉からは、過去の経験を糧に成長を遂げた姿がうかがえます。

また、チームの底上げに尽力した姿勢も見逃せません。夏合宿ではB合宿での走り込みを重ね、チーム全体の実力向上に貢献しました。「主力が実力を上げていかないといけないし、エース区間を走る選手のレベルアップが必要です」と語るように、リーダーとしてチームを牽引する姿勢が際立ちます。

未来への挑戦と展望

小泉選手は卒業後、黒崎播磨で競技を継続する予定です。法政大学OBである土井大輔さんの存在も、彼の進路決定の一因となりました。大学時代に培った自信と悔しさを胸に、実業団でのさらなる成長を目指しています。彼は「大学4年間はあっという間でした。箱根で負けた選手に次は勝てるように、そして世界の舞台で戦えるような選手になりたいです」と語り、未来への意欲を見せています。

小泉選手の挑戦は、法政大学の後輩たちにも大きな影響を与えることでしょう。彼が示したリーダーシップと責任感は、次世代の選手たちにとっての模範となるに違いありません。チームは4年ぶりに予選会へと回ることになりますが、小泉選手は「今回の悔しさを糧に、必ずリベンジしてくれると思います」と後輩たちを激励し、彼らの成長に期待を寄せています。

[高橋 悠真]

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