フィギュアの新星、島田麻央選手が目指す3連覇への道

16歳のフィギュアスケート界の新星、島田麻央選手が目指す史上初の3連覇

バレンタインデーのサプライズプレゼント

練習公開当日はバレンタインデーということもあり、島田選手は報道陣に向けて感謝の気持ちを込めた特製チョコレートを用意しました。市販の人気商品「ブラックサンダー」に自身の写真とメッセージを添えた特注品で、約30名の報道陣に手渡されました。彼女のこのような心配りは、フィギュアスケートの舞台裏でも彼女の人間性を垣間見せるものでした。

島田選手のチョコレートには、彼女の写真とともに「Myブラックサンダー」というメッセージが添えられており、受け取った報道陣からも笑顔がこぼれました。報道陣だけでなく、練習仲間にも約50個のチョコレートを準備し、「友チョコ」として交流を深めました。

練習の重点とこれまでの苦労

島田選手は、練習の中でショートプログラム（SP）の演技を重点的に確認しました。「ジャンプの精度を高め、楽しみながら滑ること」をテーマに掲げている彼女は、大技である4回転トウループには挑戦しなかったものの、連続ジャンプや表現面に注力しています。コーチの浜田美栄氏の指導のもと、ジャンプの出来栄えや回転の不足を改善し、より大きなジャンプを目指す姿勢が見られました。

1月下旬の国民スポーツ大会を右足の張りで欠場した際には、不安もありましたが、現在は回復し、ベストな状態で世界ジュニア選手権に臨むことをアピールしています。「痛みはもうないので大丈夫」と語る彼女の表情には、自信と期待が溢れています。

世界ジュニア選手権への意気込み

世界ジュニア選手権での3連覇について、「3連覇したいという思いはあるが、ハンガリーに行ったらそのことは気にしないようにしたい」と語る島田選手。彼女は、目標に向かっての強い決意を持ちながらも、楽しむ気持ちを忘れずに自分の演技を全うすることを大切にしています。

［高橋 悠真］