スポーツ
2025年02月15日 19時10分

鬼木達監督、鹿島アントラーズの新たな船出—湘南戦での課題とは

鬼木達監督、鹿島アントラーズの新たな挑戦が始まる

2025年のJ1リーグが幕を開け、鹿島アントラーズの新監督として就任した鬼木達氏が初めての公式戦に挑みました。しかし、湘南ベルマーレとの開幕戦で0-1の敗戦を喫し、鬼木監督の船出は厳しいものとなりました。この結果は、チームの今後に向けた課題を浮き彫りにし、彼の指導力が試される試練の時を迎えたことを示しています。

鬼木監督は試合後、「アグレッシブなサッカーを見せたかったが、後ろへの重心が強まり、攻撃のリズムを失った」と振り返り、試合の分析を行いました。序盤は積極的な姿勢で試合に臨んだものの、時間とともにカウンター攻撃に苦しみ、守備が崩れる場面が目立ちました。彼は「技術と気持ちの向上が必要」とし、選手たちが自信を持ってプレーできるような環境作りを課題としています。

パスサッカーの実現に向けた道のり

鬼木監督が目指すのは、パスを主体とした攻撃的なスタイルです。しかしながら、湘南戦ではその理想を実現できず、攻撃の精度や組織力に課題が残りました。特に後半はシュートチャンスが限られ、攻撃のバリエーションが単調になりがちだったことが、スコアに反映されました。

FWの鈴木優磨選手も「フラストレーションがたまった。決定機がセットプレーに限られたことを深刻に受け止めている」と語り、チームとしての攻撃力向上の必要性を訴えました。彼はまた「我慢強くやっていく」と決意を示し、鬼木監督との連携を深めていく意志を強調しました。

復帰した荒木遼太郎選手の存在感

FC東京からの期限付き移籍を終えて鹿島に復帰したMF荒木遼太郎選手も、今シーズンの重要なピースとして期待されています。開幕戦ではスタメンに名を連ね、セットプレーのキッカーを務めるなど、チャンスメイクに貢献しましたが、流れの中での大きな見せ場を作り出すことはできませんでした。

試合後、荒木選手は「もっとボールを動かして、ゴール前に入っていくべきだった」と反省を口にし、攻撃の工夫が不足していたことを認めました。彼の技術と経験は、今後のチームの攻撃力向上に不可欠であり、彼自身もさらなる成長を誓っています。

次節への期待と課題

次節、鹿島アントラーズはホームで東京ヴェルディを迎えます。鬼木監督にとっては、チームを立て直すための重要な一戦となるでしょう。彼は「我慢強く戦っていく」と決意を新たにしつつ、ファンに見せたいサッカーの実現に向けて、戦術面での修正を図ることが求められます。

[松本 亮太]

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