スポーツ
2025年02月17日 07時10分

レアル・ソシエダ、ベティス戦での久保建英不在が浮き彫りにした試練

試練の時を迎えるレアル・ソシエダの挑戦: 久保建英の出番なし、ベティス戦での完敗から見えるもの

ラ・リーガ第24節、レアル・ソシエダはアウェイでベティスに0-3と完敗を喫しました。この試合で特筆すべきは、ソシエダが試合中に2人の退場者を出し、9人での戦いを余儀なくされたことです。日本代表の久保建英はベンチスタートとなり、試合終盤まで出場機会を得ることなく終了しました。今季リーガで初めての出番なしは、ファンにとっても衝撃的な出来事だったことでしょう。

試合序盤からソシエダはボールを保持し、慎重にチャンスをうかがっていましたが、20分にプランが崩れました。ナイフ・アゲルドのパスミスを起点に、ベティスのヘスス・ロドリゲスがカウンターを仕掛け、イゴール・スベルディアがファウルで阻止。一発レッドカードが提示され、数的不利に陥りました。これにより、イマノル・アルグアシル監督は守備を固めざるを得なくなり、攻撃の駒を削らざるを得ませんでした。

試合は前半31分にベティスがPKを獲得するも、GKアレハンドロ・レミロがジオバニ・ロ・チェルソのキックをセーブし、辛うじて失点を免れました。しかし、後半開始直後にアントニーのボレーシュートが決まり、ベティスが先制点を挙げます。これでリズムをつかんだベティスは試合の主導権を握り続け、最終的に3-0で勝利を収めました。

過密日程がもたらす影響

レアル・ソシエダはUEFAヨーロッパリーグの試合を挟む過密日程に直面しており、選手たちの疲労がピークに達していることが窺えます。13日のミッティラン戦では久保もフル出場し、体調面での影響が心配される中での試合でした。今回のベティス戦では、久保を含む主力選手の温存も考慮され、ベンチスタートが選択されたのは妥当な判断だったかもしれません。

しかし、試合が進むにつれて、イマノル監督は攻撃のオプションを失うことになり、久保の出場機会は結果的に訪れませんでした。これにより、ソシエダの攻撃力が著しく低下し、ベティスに対抗する術を失ったことが大敗の要因となったと考えられます。

若手選手の台頭と久保建英の役割

久保は今シーズン、リーグ戦全試合に出場し、チームの攻撃を牽引してきました。彼の存在はチームにとって欠かせないものであり、次なる試合では再びその実力を見せることが期待されます。特に、攻撃のバリエーションを増やすためのアイデアや戦術的な柔軟性を提供することが求められるでしょう。

今後の展望と課題

レアル・ソシエダは、次節のホームでのレガネス戦に向けて、戦術の見直しと選手のコンディション管理が急務です。9人での戦いを強いられた今回の試合は、チームのメンタル面にも影響を与える可能性があります。イマノル監督の手腕が試される局面ですが、選手たちが一丸となって立て直しを図ることができれば、再び上位進出のチャンスを掴むことができるでしょう。

[松本 亮太]

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