スポーツ
2025年02月18日 07時11分

立川アスレティックFC、地域と共に歩む新たな挑戦

立川アスレティックFCの挑戦:フットサルを超えた地域との共生

2022年に府中市から立川市への拠点移転を決定した立川アスレティックFCは、地域密着型のクラブとして新たなスタートを切りました。この背景には、立川市が持つ都市としての魅力や発展性があります。立川駅周辺は近年、文化施設や商業施設が次々とオープンし、活気あふれる街として知られるようになりました。そんな街の勢いを背景に、立川アスレティックFCは地域の象徴的な存在を目指しています。

選手兼社長としての試練と成長

皆本晃は、選手としてのプレーと経営者としての役割を両立させるという難題に挑んでいます。現役選手としてのパフォーマンスを維持しつつ、クラブの運営を担当する姿は、多忙な日々の中でも挑戦を続ける姿勢を示しています。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。選手たちを引き留めることができず、移籍が繰り返される現実に直面するなど、多くの試練に立ち向かっています。

「立川市を代表するクラブにしたい」という皆本の思いは、クラブ経営における指針と情熱を示しています。立川アスレティックFCは、試合そのものだけでなく、試合後のファンサービスや地域イベントを通じて、地域社会とのつながりを深めることに注力しています。

新たな挑戦:ドキュメンタリープロジェクト

立川アスレティックFCの新たな取り組みとして、『ATHLE DOCUMENTARY PROJECT』が始動しました。このプロジェクトは、選手の日常や試合の舞台裏を記録し、地域と共に歩むクラブの姿を発信することを目的としています。クラウドファンディングを活用した資金調達により、ファンやサポーターとの新たな関係性を築くことを目指しています。

皆本は、「一番見られたくないところをさらす」と語り、フットサル界の改革を目指す真剣な姿勢を示しています。選手たちのぶつかり合いや経営者としての葛藤を映像に収めることで、クラブの本質を世の中に伝えたいという思いが込められています。

地域との共生を目指して

立川アスレティックFCは、単なるフットサルクラブにとどまらず、地域に根差した存在としての成長を目指しています。立川市の人口は18万人と決して多くはありませんが、立川駅のターミナル性や立飛グループによる多彩な施設開発により、多くの人々が集まる場となっています。立川アスレティックFCは、この地域のハブとしての役割を果たし、地域との共生を図ることを目指しています。

[山本 菜々子]

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