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2025年02月20日 07時12分

ムバッペ、驚異のハットトリックでレアル・マドリーがマンチェスター・シティを撃破

ムバッペの驚異的なハットトリックでレアル・マドリーがマンチェスター・シティを撃破

UEFAチャンピオンズリーグのノックアウトフェーズ・プレーオフ2ndレグで、レアル・マドリーがマンチェスター・シティに3-1で勝利し、2戦合計6-3でベスト16進出を決めました。この試合の主役は、間違いなくフランス代表のキリアン・ムバッペ。彼のハットトリックが試合の流れを決定づけました。

ハットトリックを達成したムバッペは、開始わずか4分でディフェンスラインの裏を突き、絶妙なループシュートで先制点を挙げました。このゴールによって、マンチェスター・シティは試合開始早々から厳しい立場に追い込まれました。さらに、ムバッペは33分、そして後半の61分にもゴールを決め、シティの反撃の芽を摘み取りました。

マドリーの戦術と選手起用の妙

レアル・マドリーは、ヴィニシウスとムバッペを最前線に配した流動的な4-4-2のフォーメーションで試合に臨みました。この布陣は、マンチェスター・シティのディフェンスを翻弄し、ムバッペのスピードと技術を最大限に活かすものでした。試合を通じて、マドリーはボールポゼッションを意識しつつ、リスクを避ける安定したプレーでシティを圧倒しました。

一方で、負傷から復帰したリュディガーやロドリゴ、セバージョスの起用が功を奏し、チーム全体が一体となった戦いぶりを見せました。特に、リュディガーの存在感はディフェンスの安定に大きく寄与しました。

シティの苦戦と課題

マンチェスター・シティは、1stレグでの逆転負けから立ち直るべく、ニューカッスル戦での大勝を経てこの試合に臨みましたが、開始早々の失点が大きな痛手となりました。ストーンズの負傷交代も含め、試合運びにおける不運が重なり、シティはリズムを掴むことができませんでした。さらに、攻撃の要であるハーランドをベンチに残した状態での戦術は、マドリーの堅守を崩すには至りませんでした。

ペップ・グアルディオラ監督は選手交代による流れの変化を試みましたが、マーモウシュやフォーデンといった選手たちが期待通りのパフォーマンスを発揮できず、攻撃陣の不発に終わりました。

ムバッペのインパクトと彼の未来

この試合でのムバッペのハットトリックは彼の成長を如実に物語るものでした。彼のスピード、テクニック、そして冷静なフィニッシュは、世界最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグでも通用することを証明しました。彼の活躍は、マドリーにとっての新たなアイコンとなり、今後のチーム戦略にも大きな影響を与えるでしょう。

今後の展望

この勝利で、レアル・マドリーはチャンピオンズリーグのベスト16に名を連ねました。今後の戦いでもムバッペを中心とした攻撃力と、安定した守備力を武器にさらなる高みを目指すことになるでしょう。一方、マンチェスター・シティは、国内リーグのタイトル争いに専念しつつ、来季のチャンピオンズリーグでの雪辱を誓うことになります。

今回の試合は、ムバッペの個人技が光る一方で、チーム全体の連携と戦術の妙が勝敗を分けた一戦でした。レアル・マドリーとマンチェスター・シティの4シーズン連続の対戦は、サッカーファンに多くのドラマを提供し続けています。

[伊藤 彩花]

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