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2025年02月20日 20時30分

映画『少年と犬』、斎藤工が語る愛犬との心温まる秘話

映画『少年と犬』:斎藤工が語る愛犬との心温まるエピソード

映画『少年と犬』の完成披露試写会が東京都内で開催され、主演の斎藤工、高橋文哉、西野七瀬らが登壇しました。この作品は、2020年に馳星周が直木賞を受賞した同名小説を原作としており、震災で飼い主を失った犬“多聞”と様々な人々との交流を描いた感動的な物語です。

斎藤工さんは、この試写会で自身の実家での愛犬とのエピソードを披露しました。彼は幼少期から保護犬と一緒に育ち、その犬に2度も命を救われたと語りました。最初の一件は、斎藤さんがベランダから落ちそうになった際に、愛犬がおむつをくわえて彼を布団に戻したというものです。さらに、犬が亡くなった後も、斎藤さんが屋根から落ちた際に犬の小屋がクッションとなり、命拾いしたこともあったそうです。

多聞役のジャーマンシェパード犬「さくら」との共演

映画の中で犬“多聞”を演じるのは、ジャーマンシェパード犬の「さくら」です。さくらは試写会にも登場し、その賢さと演技力を共演者たちから絶賛されました。高橋文哉さんは「最高のパートナー」とし、さくらのおかげで撮影が非常にスムーズに進んだと語りました。西野七瀬さんも「犬がこんなに芝居をちゃんとできるのかと毎回感心しました」と話し、さくらの存在が撮影現場を和ませていたことを明かしました。

この映画は、犬との絆を中心に、人間と動物の深い関わりを描いています。斎藤さん自身も、実生活で犬に救われた経験を持つことから、彼の演技には特別な思いが込められています。犬との交流は、彼の人生において大きな影響を与えているといえるでしょう。

背景と作品への期待

『少年と犬』は、震災後の日本を舞台に、人と犬との心の交流を丹念に描いています。原作は直木賞を受賞し、累計発行部数も50万部を突破するなど、多くの読者の心をつかみました。その魅力は、実話に基づくストーリーのリアリティと、困難な状況の中で芽生える希望と再生のメッセージにあります。

この映画は、嵐の二宮和也主演でヒットした『ラーゲリより愛を込めて』の製作スタッフが再集結しており、映像美やストーリーテリングに対する期待も高まっています。瀬々敬久監督のもと、登場人物それぞれのドラマが丁寧に描かれ、観る者の心を揺さぶる作品に仕上がっていることでしょう。

この映画を通じて、犬との絆や人間同士のつながりの大切さを改めて考える機会となることが期待されます。特に、斎藤工さんのエピソードからもわかるように、動物との共生がもたらす癒しや救いは、現代社会においてますます重要になってきています。映画『少年と犬』は、そのメッセージを強く発信し、多くの人の心に深い印象を残すことでしょう。

[田中 誠]

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