エンタメ
2025年02月20日 21時12分

映画『少年と犬』試写会開催、高橋文哉と西野七瀬が語る絆と感動

「少年と犬」:旅と絆が織りなす感動の物語

映画『少年と犬』の完成披露試写会が2月20日に開催され、多くのファンが待ち望んだ作品がついにその姿を現しました。この映画は、馳星周の同名小説を元に、東日本大震災で飼い主を失った一頭の犬・多聞が、大切な人に会うために日本を横断する壮大な旅を描いたものです。監督は『糸』や『ラーゲリより愛を込めて』で知られる瀬々敬久氏が手掛けています。

この日は、主演を務める高橋文哉さんと西野七瀬さんをはじめ、キャスト陣と監督が登壇し、それぞれの撮影秘話や作品に対する熱い思いを語りました。特に高橋さんは、家族のために危険な仕事に手を染める青年・中垣和正を演じたことについて、「映画って素敵でいいものだなと改めて再確認しました」とコメントし、映画の魅力を伝えていました。

キャストの熱演と映画のテーマ

この映画の大きな魅力の一つは、キャストの熱演にあります。西野七瀬さんは、ある秘密を抱える女性・須貝美羽を演じ、その役柄の難しさについて「とても難しい役で、自分にこの役はうまくできるのだろうかと思い悩みました」と語りました。彼女は撮影期間中、役に深く没入し、苦悩しながらもその役を全うしたといいます。

また、伊藤健太郎さんは、主人公の先輩役を一日だけの撮影で務めましたが、高橋さんと共演したシーンを振り返り、「ナイスガイがいるなあって。大好きです」と高橋さんの印象を語り、撮影後もプライベートで交流を深めたことを明かしました。

作品は、ただの旅物語を超え、人間と犬との深い絆を描き出しています。斎藤工さんは「一映画ファンとして、犬を愛するものとして作品を観る前は構えていたところがあった」と語りつつも、「言葉なきこと、そういったものを大事にしていくべき時代なんだとこの作品に教えていただきました」と感想を述べました。

心温まるエピソードと撮影秘話

試写会では、出演者たちの犬にまつわるエピソードも披露されました。高橋文哉さんは幼少期、愛犬を飼うために両親と交わした約束を振り返り、「10歳から20歳までの誕生日とクリスマスプレゼントはいらない」と決意したことを明かしました。この誠意によって愛犬を迎え入れることができ、その後の人生においても犬との絆が特別なものであることを語りました。

西野七瀬さんも撮影を通じて、多聞役のシェパード“さくら”との交流を楽しんだことを話し、「これまであまり大型犬と触れ合うことはなかったのですが、とても格好いいし、魅力たっぷり。癒やされました」と振り返りました。

映画『少年と犬』は、人と動物の絆を通じて、日常の中で忘れがちな大切なものを思い出させてくれる作品です。観る者に深い感動を与えると同時に、日々の生活を見つめ直すきっかけを提供してくれることでしょう。3月20日の公開が待ち遠しいですね。

[田中 誠]

タグ
#少年と犬
#映画
#絆