スポーツ
2025年02月21日 14時10分

柴田選手、プロの洗礼を受けるも「ポスト大谷翔平」として期待集まる

柴田選手は、福岡県飯塚市出身の187センチ87キロという恵まれた体格を持ち、右投げ左打ちの二刀流選手です。高校時代は、庄内中出身でフレッシュ・飯塚レパーズでプレーし、2年秋からは背番号1を背負い、打者として5番を打ちました。昨秋の準々決勝以降の3試合では10打数6安打という輝かしい成績を残し、高校通算19本塁打の実力を誇ります。

プロデビューと苦い洗礼

プロ入り後、柴田選手はすでに二刀流としての可能性を示しています。2月のキャンプイン以降、彼はブルペンで伸びのある快速球を投げ込み、ファンやスカウト陣を魅了しました。しかし、プロの世界は甘くはありません。彼は阪神との練習試合で、「1番・DH」として出場したものの、相手投手の及川選手に3球三振を喫しました。及川選手は2023年シーズンに33試合に登板し、防御率2.23という実績を持つ左腕であり、柴田選手にとっては厳しいデビュー戦となりました。

この試合後、柴田選手は「プロの世界は違う」とコメントし、アマチュアとプロのレベルの違いを痛感しました。しかし、彼の悔しさは次への大きなステップになることでしょう。練習熱心で研究心旺盛な彼は、早速次回の対策を考え始め、「もう1打席あったら改善できたと思う」と自信をのぞかせています。

投手としての可能性

柴田選手は、投手としてすでにその才能を開花させています。昨年の夏、福岡大会で博多工業高校を相手に無安打投球を披露した試合は、彼の評価を大きく引き上げました。彼の150キロ近い速球と、丁寧に投げ分けるスライダーは、多くのスカウトを魅了しました。大型投手でありながら制球力にも優れており、投手としての完成度はかなり高いと言えます。このまま成長を続ければ、1年目から二軍での活躍が期待され、さらに2年目以降には一軍デビューも視野に入ってくるでしょう。

打者としての課題

一方で、打者としての柴田選手にはまだ改善の余地があります。高校時代には豪快な本塁打を放つなど、その力を見せてきましたが、プロの投手に対する対応力には課題が残ります。スイングに強さはあるものの、ミスショットや距離感の不足が目立ちます。プロの投手に対する適応には時間がかかるかもしれませんが、彼の研究熱心さがそれを補うことでしょう。ボールをしっかり呼び込み、コースに応じたスイング軌道を身につければ、彼の打撃力はさらに向上するはずです。

大谷翔平との比較と将来の展望

柴田選手がしばしば「ポスト大谷翔平」と称されるのは、その二刀流としての可能性だけではなく、彼の姿勢や向上心にもあります。大谷翔平選手が日本球界を経てメジャーリーグで成功を収めたように、柴田選手もその道を追う可能性は十分にあります。大谷選手もプロ入り当初は試行錯誤を重ねながら成長していきました。柴田選手も同様に、経験を積み重ね、次第にその実力を開花させていくことでしょう。

[中村 翔平]

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