スポーツ
2025年02月22日 22時10分

鹿島アントラーズ、鬼木達監督の下での初勝利に歓喜@カシマスタジアム

鹿島アントラーズ、新指揮官鬼木達監督の下での初勝利に沸く

今季新たに鹿島アントラーズの指揮を執ることとなった鬼木達監督が、22日に行われた明治安田生命J1リーグ第2節で東京ヴェルディとの試合に臨み、4-0で初勝利を飾りました。この試合は、鹿島にとってのホーム開幕戦であり、多くのサポーターが駆けつけた県立カシマサッカースタジアムは、まるで歓喜の渦に包まれました。

鬼木監督は、かつて川崎フロンターレで数々のタイトルを獲得した実績を持ち、鹿島OBでもあることから、就任前から高い期待を寄せられていました。初戦の湘南ベルマーレ戦での0-1の敗北を受け、ファンにとってはこの試合が監督とチームの真価を問う重要な一戦となったのです。

攻撃陣の躍動と新戦力の活躍

試合は序盤から鹿島が主導権を握る展開となり、22分には安西幸輝のクロスからレオ・セアラがヘディングで得点し、早々に先制に成功しました。続く25分にもレオ・セアラが追加点を挙げ、まさに勢いに乗る形で試合を進めました。さらに、前半終了間際に得たPKを鈴木優磨が冷静に沈め、前半だけで3点のリードを得ます。後半には鈴木が再びネットを揺らし、試合を決定づけました。

今季から鹿島に加入したレオ・セアラは、移籍後初ゴールを含む2得点で攻撃陣を牽引しました。試合後には「ゴールよりもチームの勝利が嬉しい」と語り、チームの一員としての意識が強いことを示しました。彼のパフォーマンスは、チームに新たな風を吹き込む可能性を感じさせます。

一方で、鈴木優磨も同様に2得点を挙げ、攻撃陣の中心としての存在感を示しました。彼がPKの場面でレオ・セアラからの譲りを受けて得点したことは、チーム内での信頼関係の強さを物語っています。

鬼木監督の戦略と選手起用

鬼木監督は、試合後のインタビューで選手たちの奮闘を称賛し、「前節の反省を活かし、非常にアグレッシブにプレーしてくれた」と語りました。特に、「気持ちの部分や戦う姿勢を大切にした」と述べており、選手たちの精神面の充実がチームの好結果に繋がったことを強調しています。

また、試合終盤には17歳のDF佐藤海宏を起用し、若手の成長とチームの将来を見据えた戦略を示しました。佐藤はトレーニングで結果を残していたことから起用されたとのことで、鹿島の今後の選手層の厚みを増すことに貢献する可能性があります。鬼木監督は「彼をホームでデビューさせたかった」と語り、若手育成に対する意欲も伺えます。

ファンとの絆と今後の展望

試合前のスタンドから響いた「鬼木コール」は、監督に対する期待と信頼の表れでした。鬼木監督自身もその声援に感激し、「次はしっかりと聞きたい」とコメント。ファンの声援はチームにとって大きな力となり、これからのホームゲームでも重要な役割を果たすでしょう。

鹿島は次節、再びホームでアルビレックス新潟を迎えます。鬼木監督の下での初勝利をきっかけに、チームはさらなる飛躍を目指していくことでしょう。攻撃陣の好調を維持し、若手を含めた選手たちの成長を促進することで、今後の試合でも安定したパフォーマンスが期待されます。

[田中 誠]

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