那須川天心、モロニー戦への意気込みと計量クリアで自信を見せる

那須川天心、モロニー戦への意気込みと試合背景

試合の前日計量では、両者ともに契約体重の119ポンド（約53.98キロ）をクリアしました。この計量は那須川選手にとって、減量が順調に進んだことを示すものであり、彼は「だいぶ上手くいきましたね」と自信をのぞかせました。減量が重要な要素となるボクシングにおいて、成功した減量は選手のパフォーマンスに直結するため、この点においても那須川選手は充分な準備をしていることが伺えます。

契約体重の齟齬と那須川選手の反応

今回の試合では、契約体重に関する小さな混乱がありました。当初、試合はバンタム級の上限である53.5キロで行われる予定でしたが、実際には119ポンド（約53.98キロ）での契約となっていたことが直前に明らかになりました。この変更について、日本ボクシングコミッション（JBC）の安河内剛執行理事は「契約上は119ポンドで問題はない」と説明しています。那須川選手自身も「文句言うなよ」と笑顔で受け流し、試合に臨む姿勢を崩しませんでした。

この件は、ボクシングの試合における契約体重の重要性を再認識させるものでしたが、両者合意の上での計量であったため、大きな問題には至りませんでした。ただし、こうした体重に関するトラブルは、選手のコンディションに影響を与える可能性もあるため、今後の試合での注意が必要です。

那須川天心選手の成長と今後の展望

那須川選手は、今回の試合に向けて充実した練習を積み重ねてきたことを強調しています。「試合は誰でも頑張るものだが、それ以外の場面でどれだけ一生懸命毎日を過ごすかが大事だと思っている」と語る彼の言葉からは、プロボクサーとしての意識の高さが伺えます。練習の成果を試合で発揮することができれば、彼の評価はさらに高まることでしょう。

［伊藤 彩花］