スポーツ
2025年02月24日 11時11分

吉田優利選手のクラブセッティングが示す現代ゴルフの新戦略

吉田優利選手のクラブセッティングに見る現代ゴルフの戦略

フェアウェイウッドの選定に見る戦略的アプローチ

吉田選手の3Wには『SIM2 MAX』(15度)が使用されています。このモデルは、さまざまな弾道を打ち分けることができるため、コースの状況に応じた柔軟なプレーが可能です。特に、飛距離を求める際にはこのクラブが力を発揮します。一方で、5Wには『パラダイム Aiスモーク MAX』(19度)が採用されています。こちらは、高い弾道でグリーンに止めることができ、スピンを効かせた精密なプレーを可能にします。このように、フェアウェイウッドの選定には、それぞれのクラブの特性を最大限に活かす戦略が見て取れます。

アイアンとユーティリティの選択肢

アイアンセットには、軟鉄鍛造の『241CB』モデルが採用されています。このモデルの特徴は、柔らかい打感と操作性に優れたデザインです。プロやアマチュア問わず、多くのゴルファーから支持を集めている理由は、その構えやすさと打感の良さにあります。吉田選手がこのアイアンを選んだ背景には、ショットの安定性と精密さを追求する姿勢が伺えます。

ユーティリティについては、『ツアーB JGR』(22度)が選ばれています。このクラブは、つかまりが良く、球が上がりやすい特性を持っており、特に硬いグリーンに対応するために適しています。2019年モデルを継続して使用していることからも、彼女がこのクラブに対する信頼を寄せていることが明らかです。

女子プロゴルファーにおけるクラブ選定のトレンド

吉田選手のセッティングは、最新のゴルフ技術を活用する一方で、過去のモデルに対する信頼をも感じさせます。このように、フェアウェイウッドやアイアンの選定には、選手それぞれのプレースタイルや歴史が反映されています。特にフェアウェイウッドにおいては、過去のモデルを愛用し続ける選手が多いことが特徴です。これは、クラブの特性が選手のプレースタイルに合致しているためであり、新しいモデルが必ずしも優れているわけではないことを示しています。

一方で、クラブの選定には個々の選手の技術的なニーズが大きく影響します。球の高さやスピン量の調整、飛距離の最適化など、各選手が求める性能は多岐にわたります。このため、女子プロゴルファーたちは、しばしば複数のクラブを試しながら、自身のスタイルに最適な一本を探し求めます。

[伊藤 彩花]

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