青山学院大・黒田朝日、初マラソンで学生新記録樹立!仲間の想いと共に未来へ
青山学院大・黒田朝日、初マラソンで学生新記録を樹立
大会当日は、気温5.2℃という絶好のコンディションの中でスタートしましたが、30km以降に強い向かい風と吹雪が選手たちを苦しめました。それにもかかわらず、黒田選手は序盤から積極的な走りを見せ、先頭集団に加わってレースを展開しました。終盤、トップ争いからは外れたものの、持ち前の粘り強さで6位に食い込み、日本勢3番手の成績を収めました。
仲間の想いを背負ったシューズ
今回のレースで、黒田選手の足元には特別なシューズがありました。そこには、同じチームメイトで悪性リンパ腫のために急逝した皆渡星七さんの名前が刻まれていたのです。彼の死は黒田選手にとって大きなショックではありましたが、その想いを力に変え、仲間たちの期待を背負って走りました。「シューズに書かれた皆渡さんの名前、そして同期の仲間たちが書いてくれたメッセージが、私を支えてくれました」とゴール後に語った黒田選手は、仲間の存在がいかに大きな励みになったかを強調しました。
未来を見据える新主将としての決意
黒田選手は、来年度から青山学院大学陸上部の主将を務めることが決まっています。今回のマラソンでの快挙については、「タイムにこだわったわけではないが、若林さんの記録を超えられたことは嬉しい」と述べ、あくまで次へのステップと位置づけています。
彼の目標は、大学生として三大駅伝(箱根、全日本、出雲)での活躍です。箱根駅伝では2年連続で2区を担当し、チームの勝利に大きく貢献してきた実績を持つ黒田選手は、「3大駅伝での活躍が一番大事」と語り、その意識の高さを伺わせました。
マラソン界の未来に向けた期待
今回の大阪マラソンでは、他にも多くの選手が好記録を残しましたが、黒田選手のような若い力が加わることで、日本のマラソン界はさらに活性化していくことでしょう。彼の今後の活躍に期待が寄せられています。黒田選手がどのような未来を切り開いていくのか、そしてその先にどんな景色が待っているか、これからの展開が楽しみです。
[山本 菜々子]