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2025年02月26日 06時13分

トヨタとCEIPAのMUSIC WAY PROJECTが描く未来のグローバルストーリー

トヨタとCEIPAが描く未来:音楽と自動車が紡ぐ新たなグローバルストーリー

「MUSIC WAY PROJECT」が目指すもの

このプロジェクトの核となるのは「人づくり」と「場づくり」です。「人づくり」では、音楽に情熱を持つ若者に対して、教育プログラムやワークショップを通じて国際的に活躍するためのスキルを提供します。一方、「場づくり」では、日本音楽の魅力を世界に伝えるショーケースライブの開催や、新たに開業するTOYOTA ARENA TOKYOを活用し、文化発信の拠点とすることを目指しています。

この取り組みは、単なる音楽の輸出ではなく、文化そのものをグローバルに発信しようとする試みです。CEIPAの村松氏は、「音楽はアーティストがファンの前でパフォーマンスすることで、その魅力がダイレクトに伝わる」と述べ、デジタル時代における音楽の拡散力を最大限に活用する意向を示しました。

トヨタの音楽業界参入の背景

トヨタが音楽業界に参入した背景には、日本文化への深い愛情とそれを世界に広めたいという思いがあります。豊田会長は、自身の経験を通じて「日本が世界で必要とされ続ける国であるべきだ」との信念を抱いており、その一環として音楽を選んだと言います。彼は、モータースポーツや他のスポーツと同様に、日本のエンターテインメントを世界で認められるものにしたいと語りました。

音楽業界への関心は、彼個人の音楽への興味からも伺えます。豊田会長は、音楽配信サービスを活用し、日本の楽曲に日々触れることで、その理解を深めようとしています。「音楽には一曲一曲に作者の込めたストーリーが宿っている」との言葉からも、その情熱が伝わってきます。

言語の壁を超えて

「MUSIC WAY PROJECT」が挑むのは、音楽を通じた言語の壁の突破です。都倉氏は、過去に日本語が障壁とされてきたことに対し、現代のテクノロジーとグローバルな受容の広がりを背景に、その壁が崩れつつあると指摘します。実際に、東南アジアでのYOASOBIのライブでは、日本語の歌詞を共に歌う観客の姿が見られました。この現象は、音楽が言語を超えて感動を伝える力を持っていることを示しています。

さらに、村松氏は、日本独自のメロディやポップソングの美しさを武器に海外市場を開拓する意欲を示しました。日本語の歌詞が国際的な成功を妨げないことを証明するために、今後も様々な取り組みが進められるでしょう。

未来への展望

[鈴木 美咲]

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