スポーツ
2025年02月26日 23時10分

ヴィッセル神戸、佐々木大樹の劇的ゴールで京都サンガと引き分ける

ヴィッセル神戸、執念の同点劇で京都サンガに追いつく

この日の試合は、開始13分に京都サンガが先制点を奪う展開となりました。神戸はFW大迫勇也が厳しいマークを受け、攻撃がなかなか機能しない状況が続きました。特に、京都は攻守の切り替えが素早く、神戸の隙を突いた攻撃で何度もゴールを脅かしました。前半を0-1で折り返した神戸は、後半に入り攻勢を強めますが、なかなか決定機を作れずに時間が過ぎていきます。

試合の終盤に差し掛かったアディショナルタイム、神戸はついにその粘り強さを見せます。一度は大迫のゴールがオフサイドとされてしまいますが、その直後、再びチャンスが訪れます。大迫が放ったボールは、MF佐々木大樹の前に落ち、彼はそのまま敵陣中央を持ち運び、見事な右足シュートでネットを揺らしました。このゴールにより、試合は1-1のドローに終わりました。

エースナンバーを背負う佐々木大樹の活躍

今季からエースナンバーである背番号13を背負う佐々木大樹は、この試合で大きな存在感を示しました。彼のゴールは、チームにとって勝ち点1をもたらすのみならず、サポーターに希望を与えるものでした。試合後のインタビューで佐々木は、「あの瞬間、すべてがスローに感じた。ゴールを決められる確信があった」と冷静さを語りました。彼のコメントからも、エースとしての自信と責任感が伺えます。

この試合では、昨季MVPであるFW武藤嘉紀が負傷により不在だったため、佐々木の役割は一層重要なものとなりました。「武藤選手がいない中で結果を残すことが、より上を目指すために必要だ」と佐々木は語り、チームを引っ張るエースとしての自覚を示しました。

チームとしての課題と展望

ヴィッセル神戸は開幕から3試合連続で引き分けており、白星を掴むことができていません。これに対し、吉田監督は「しぶとく勝ち点1を取れたことはポジティブに捉えたい」とコメントしています。彼の言葉には、今後の戦い方を前向きに考えつつも、チームの課題を認識している様子がうかがえます。

チームの課題としては、攻撃のバリエーション不足や、決定力の向上が挙げられます。特に、大迫が厳しいマークを受ける中で、いかに他の選手が攻撃に絡んでいくかが鍵となります。サイドからの攻撃や、ミドルシュートなど、多様な攻撃パターンを持つことが今後の試合で重要になるでしょう。

一方で、チームの強みとしては、試合終盤での粘り強さが挙げられます。今回の試合でも、最後の最後まで諦めずに戦う姿勢が同点弾を生み出しました。この精神力は、今後のシーズンを戦い抜く上で大きな武器となるはずです。

[田中 誠]

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