スポーツ
2025年02月27日 07時11分

西本圭吾選手がSVリーグで見せた戦略と挑戦、オールスターでの輝き

バレーボールSVリーグで輝く西本圭吾選手の戦略と挑戦

ブロック戦術の深化と西本選手のリードブロック

西本選手は、試合におけるリードブロックの重要性についても触れ、相手のセットアップを見極める能力が鍵であると語っています。特に、東京GBの速攻に対する対応では、自身のリードブロックがどこまで効果的かを理解し、その限界を認識しながら、フロアディフェンスに信頼を寄せました。これにより、チーム全体の防御力を高めることができたといいます。

西本選手は、ブロックにおいても「勘」が重要であるとし、その勘は映像分析を通じて磨かれると説明しています。相手の攻撃パターンをしっかりと観察し、セットアップの癖を見抜くことで、適切な反応を導き出しているのです。このように、リードブロックとコミットブロックの切り替えを巧みに行い、試合の流れを有利に進めました。

多様なスキルでチームを支える

西本選手は、自身の強みをスパイクだけでなく、ブロックやサーブにも広げています。アタック以外にも武器があることで、試合中のフラストレーションを感じにくくしていると語ります。レセプションが崩れた際には、ブロックフォローに徹し、スパイカーの動きを観察してタイムアウト中にアドバイスを送るなど、チームプレーに貢献しています。

一方、楠本岳選手は身長のハンデを活かし、タイミングや打ち出しを工夫することで、相手のブロックを突破する技術を磨いています。前衛のブロックでも、高さを補うための創意工夫を重ね、プレースタイルの多様化を図っています。

チームの戦術的起用法と選手の育成

阿部裕太監督の指揮の下、東レ静岡は選手の特性を活かした戦術を構築しています。特に、楠本選手はその安定したサーブレシーブ能力で評価され、ブロック力の不足を逆手に取った戦術が取られています。監督は、選手たちの調子や試合状況に応じて柔軟にメンバーを起用し、チーム全体のバランスを保っています。

また、ミドルブロッカーの起用においても、西本選手を軸に、試合の状況に応じたメンバーの使い分けを行います。これにより、チームの戦術的柔軟性が高まり、選手たちの能力を最大限に引き出すことが可能となっています。

オールスターゲームでの活躍とその影響

SVリーグ初年度のオールスターゲームでは、西本選手が『TEAM MASA』として出場し、そのブロック力とサービスエースで観客を沸かせました。チームのリーダーとしての彼のパフォーマンスは、リーグ全体に大きな影響を与え、彼の戦略的思考と技術が光る場面となりました。

このオールスターゲームは、リーグを代表するスター選手たちの競演であり、西本選手のような才能が集うことで、バレーボールの魅力が一層高まりました。彼の活躍は、次世代の選手にとっても、大きな刺激となることでしょう。

[松本 亮太]

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