スポーツ
2025年02月27日 20時11分

ハミルトン、フェラーリでの新たな挑戦をバーレーンテストで開始

フェラーリへの移籍で新たな挑戦を迎えたハミルトン、バーレーンでのプレシーズンテストに臨む

2025年のF1シーズンを目前に控え、バーレーンで行われているプレシーズンテストは、フェラーリに移籍したルイス・ハミルトンにとって新天地での第一歩となっています。メルセデスで数々の栄光を手にしたハミルトンは、長年の夢であったフェラーリ加入を果たし、初めてのテストに臨んでいます。

フェラーリの新型マシン『SF-25』のステアリングを握るハミルトンは、今回のテストでマシンの性能を把握し、チームと共に新たなシーズンに向けた準備を進めています。彼は「テストはいつもエキサイティングなもの。新しいマシンに乗ることができて素晴らしい気分だ」と語り、フェラーリでのスタートに胸を躍らせています。ハミルトンは、今はまだデータ収集の段階であり、マシンのパフォーマンスを完全に理解するには時間がかかるとしていますが、チームと共に最善の方法でテストを最適化していると強調しました。

バーレーンのコンディションとテストの進行

バーレーンでのテストは、気温13℃、路面温度15℃という比較的涼しい条件の中でスタートしました。午前中には、エアロレーキを装着したハミルトンを含む多くのドライバーが、データ収集のためにトラックを周回しました。しかし、途中から小雨が降り始め、インターミディエイトタイヤのストックがないチームが多かったため、データ収集が一時中断されました。その後、雨が止み、再びドライコンディションに戻ると、各ドライバーがパフォーマンスを試し始めました。

この日、ハミルトンは1分29秒379というタイムを記録し、前日のランド・ノリスのタイムを上回る結果を出しました。彼のタイムは、昨シーズンの予選でフロントローに相当するものであり、新たなチームでの順調なスタートを示しています。フェラーリのチームメイトであるシャルル・ルクレールも午後のセッションで好タイムを記録し、チーム全体での競争力が高まっていることを示しています。

フェラーリでの新たな挑戦と展望

ハミルトンにとって、フェラーリ加入はキャリアの大きな転機です。長年にわたりメルセデスでの成功を築いてきた彼が、なぜフェラーリを選んだのか、その背景には彼自身の夢と挑戦への意欲があると見られます。フェラーリは歴史的にも名門チームであり、数多くのチャンピオンシップを獲得してきました。しかし、近年はチャンピオンシップ争いから遠のいており、ハミルトンの加入がその状況を打開する鍵となるかもしれません。

フェラーリの新型マシン『SF-25』は、最新の技術を駆使して開発され、競争力の向上が期待されています。ハミルトン自身も「チームが冬の間に多くの労力を費やしてきたプロジェクトに取り組めるのはエキサイティングなこと」と述べ、チームの努力を高く評価しています。彼は、マシンに慣れることを優先しつつ、チームと共に最適な走行プランを模索しているといいます。

今回のテストでは、ハミルトンだけでなく、他のドライバーたちも新たなシーズンに向けた準備を進めています。角田裕毅は6番手タイムを記録し、彼自身の成長を示しています。また、ラッセルやサインツといった他のドライバーたちも、各チームでの役割を果たし、パフォーマンスを発揮しています。

[鈴木 美咲]

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