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2025年03月01日 14時11分

ソフトバンク上沢直之、乱調で西武戦に苦戦も再起に期待

ソフトバンク・上沢直之投手、予想外の乱調で西武戦を迎える

ソフトバンクの上沢直之投手が、宮崎で行われた西武との練習試合で苦しい結果に終わりました。初回から西武打線に捕まり、3回途中での降板を余儀なくされたのです。この日の上沢は、特に初回、相手の4番打者セデーニョに満塁ホームランを浴び、早くも試合の流れを握られてしまいました。

上沢は、日本ハムからMLBへとポスティングシステムを利用して移籍し、短期間でNPBに復帰後、ソフトバンクに加入した期待の投手です。2月22日のオープン戦ではオリックスを相手に無失点投球を見せ、調整は順調に進んでいるように見えました。しかし、この試合ではその勢いを見せることができず、初回から捕まりました。

西武打線の勢いと上沢の立ち上がり

西武打線は、この試合で上沢に対して強いプレッシャーをかけました。初回、長谷川選手の安打、西川選手への四球、ネビン選手の安打で無死満塁の状況を作り出すと、セデーニョ選手が右中間にグランドスラムを放ち、いきなり4点を先制しました。

2回にも、上沢は西武打線の勢いを止めることができませんでした。仲田選手の安打を皮切りに、再び2死満塁のピンチを迎えると、渡部選手に死球を与え押し出しで追加点を許し、外崎選手には2点タイムリーを打たれました。このイニングで合計3点を失い、試合の流れを完全に西武に奪われました。

上沢の課題と今後の展望

上沢投手のこの日の乱調には、いくつかの要因が考えられます。まず、初回からの四球と安打で満塁のピンチを作ったことが、結果的にセデーニョ選手の満塁ホームランを呼び込む形となりました。試合序盤の制球難が、相手打線に勢いを与えてしまったことは否めません。また、内野安打を含む被安打10という数字が示すように、バッターとの勝負所での球威不足も見逃せない課題です。

一方で、上沢のポテンシャルは誰もが認めるところ。過去の実績や能力を考慮すれば、今回の乱調を単なる一過性のものとみることもできます。チーム内の競争が激化する中で、彼がどのように自らの存在感を示していくのかが、今後のソフトバンクの戦いに大きな影響を与えることは間違いありません。

西武打線の勢いを前にしたこの試合は、上沢にとって厳しい結果となりましたが、彼がこの経験をどう活かすかが、シーズンを通じた成長の鍵となるでしょう。ファンとしては、彼が再びマウンドに立ち、自らの力を発揮する姿を期待したいところです。

[鈴木 美咲]

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