田畑志真が語る『おむすび』の舞台裏、橋本環奈との共演秘話
田畑志真が語る『おむすび』の裏側――橋本環奈との共演エピソード
NHKの連続テレビ小説『おむすび』が、平成から令和にかけての日本の変化を描く一方で、多くの視聴者を魅了しています。このドラマで重要な役を担っている田畑志真さんが、共演者である橋本環奈さんとの舞台裏について明かしました。
田畑志真さんが演じる佐久間菜摘は、主人公・米田結(橋本環奈さん)の幼なじみで、コンビニの商品開発部に勤めるキャラクター。菜摘は正義感が強く、困った人を助けたいという気持ちを持っていると田畑さんは語ります。このキャラクターの背景には、阪神・淡路大震災の経験が影響しているとされています。
「私自身は震災を経験していないので、想像しにくい部分もあったんです」と田畑さんは述べていますが、役作りの一環として神戸を訪れ、実際に被災した地域の方々から話を聞くことで、より深い理解を得たといいます。こうしたリアルな経験が、作品にリアリティをもたらしているのです。
橋本環奈の魅力とドラマの制作現場
田畑さんにとって、橋本環奈さんとの共演は今回が初めてでしたが、彼女の魅力についても多くを語っています。「橋本さんはとてもタフな方で、共演者みんながお芝居しやすいようにとても周りを見ている方です」と田畑さんは述べ、橋本さんが現場での雰囲気作りに貢献している様子を明かしました。
特に、作品の中で重要なシーンとなる商店街での撮影は、アドリブが多く、演技者同士の柔軟な対応が求められる場面が多いといいます。キムラ緑子さんや内場勝則さんといったベテラン俳優陣との共演は、田畑さんにとっても学びの多い経験となっているようです。
菜摘の成長と未来への希望
第22週では、菜摘が主役となる週が描かれ、視聴者にとっても彼女の成長が大きな見どころとなります。これまで、どちらかというと結の相談相手としての役割が多かった菜摘ですが、今回は彼女自身が壁にぶつかり、悩みながらも前に進む姿が描かれます。
「社会の厳しさに直面しながらも、菜摘がめげずに進んでいく姿は、すごく強くて格好いい」と田畑さんは語り、視聴者にとっても共感を呼ぶ役柄となっています。特に、職場での困難や葛藤を乗り越えていく姿勢は、多くの人に勇気を与えることでしょう。
このドラマの脚本は、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』や『正直不動産』を手掛けた根本ノンジさんが担当しており、彼の描くキャラクターたちのリアルな人間模様が視聴者を引き込んでいます。主題歌にはB’zの『イルミネーション』が使用され、作品全体の雰囲気を盛り上げます。
田畑志真さんは、ドラマを通して人間の強さや心の絆を表現し、視聴者に対して「自分も頑張ろう」と思わせるメッセージを届けています。彼女自身もまた、役を通じて自身の成長を感じている様子です。観る人にとって、菜摘の姿は今後も多くのインスピレーションを与え続けることでしょう。
[松本 亮太]