柏原明日架、新シーズンでセンターシャフトパター挑戦
柏原明日架、センターシャフトパターで挑む新シーズン
感覚と理論の融合がもたらす新たな視点
柏原選手はこれまで、自身の感覚を頼りにプレーしてきました。しかし、昨シーズンの成績に納得がいかず、パッティングにおいて初めて本格的なレッスンを受けることを決意。その結果、感覚に理論を取り入れることで、プレースタイルに新たな視点が加わったといいます。
「今まではフィーリングだけでやっていたパッティングに、理論が入ることで頭の中が整理されました」と柏原選手。特にラインの読み方が劇的に改善されたと語っています。以前は感覚に頼りすぎて読みが日によって変わることが多かったそうですが、理論を取り入れたことで、基準が明確になり、安定したプレーが可能になったといいます。
センターシャフトパターへの転換
柏原選手にとって、センターシャフトのパターを使用するのは小学校以来のことです。彼女は以前から「センター=難しい」というイメージを持っており、選択肢にすら入っていませんでした。しかし、松山選手の助言を受け、試してみることに。「センターシャフトは重心がズレていないし、シャフトが真ん中に刺さっているから構えやすい」と感じたそうです。
また、松山選手が年明けにセンターシャフトで優勝したことも大きな後押しになったといいます。「自分が思っているよりも難しくない。むしろ簡単だと思うから使ってみたらいい」という松山選手の言葉に背中を押され、今年はセンターシャフトで戦うことを決めました。
佐久間朱莉、困難を乗り越え初優勝を目指す
一方で、佐久間朱莉選手も新シーズンに向けた意気込みを語っています。彼女は昨季、ポイントランク8位と大きな活躍を見せましたが、優勝には届きませんでした。今季こそは初優勝を果たしたいと強い意志を持っています。
佐久間選手はオフシーズンにアリゾナでの合宿を経て、アプローチの精度を高めることに専念しました。しかし、開幕直前に台湾遠征で食中毒となり、高熱に苦しむ事態に。コンディションは万全ではありませんが、「少しずつよくなっている」と前向きな姿勢を崩さず、開幕戦に挑みます。
オフシーズンには、松山英樹選手のアプローチを間近で観察し、彼のコーチからも貴重なアドバイスを受けたという佐久間選手。これまでのトレーニングの成果を信じ、今シーズンこそは優勝を手にしたいと意気込んでいます。
[佐藤 健一]