マンチェスター・ユナイテッド、新たな得点源としてマテタに熱視線
マンチェスター・ユナイテッドが狙うストライカー、マテタの可能性
クリスタル・パレスでの躍進
マテタは、2021年にクリスタル・パレスに加入して以来、公式戦で44ゴール9アシストを記録するなど、攻撃の要としてチームを支えてきました。特に今シーズンは、15ゴール3アシストと絶好調で、同僚のイスマイラ・サールやエベレチ・エゼとの連携が光っています。クリスタル・パレスは、昨年11月末には19位に沈んでいましたが、オリバー・グラスナー監督の下で驚異的な巻き返しを見せ、現在は12位にまで順位を上げています。この躍進の背景には、マテタの得点力が大きく寄与していると言えるでしょう。
ユナイテッドが抱える課題とマテタの適応力
マンチェスター・ユナイテッドは、現在14位と低迷しており、得点力の向上が急務です。ラスムス・ホイルンドやジョシュア・ザークツィーといったストライカーもいますが、今シーズンは一桁得点にとどまっており、クラブの期待に応えられていません。そのため、ユナイテッドは新たな得点源を模索しており、マテタの機動力とハードワークを高く評価しています。
また、ルベン・アモリム監督のシステムにおいて、マテタはフィットする選手として期待されています。アモリム監督のもとでの[3-4-3]システムは、前線でのプレスや連携が求められますが、マテタの動きやスタミナがこの戦術に適していると見られています。
移籍市場での展望と課題
マテタの市場価値は5000万ポンド(約95億円)と報じられており、これはユナイテッドにとって大きな投資となります。競合する他クラブの存在や、選手自身の希望なども考慮しなければなりません。しかし、現在のユナイテッドの状況を考えれば、マテタの獲得は戦力強化に直結すると考えられます。
一方で、他の有力選手、特にヴィクトル・ギェケレシュのような選手への関心も報じられていますが、彼はチャンピオンズリーグ(CL)でのプレーを希望しており、その獲得は難しい状況です。そうした中で、マテタの加入はより現実的な選択肢となるでしょう。
クリスタル・パレスの今後とユナイテッドの狙い
クリスタル・パレスは、今シーズンの残り試合でも上位進出を目指しており、マテタの存在はそのカギを握っています。彼の活躍が続けば、パレスはトップハーフ入りも視野に入れることができるでしょう。しかし、この状況が続く限り、ユナイテッドのようなビッグクラブが彼を狙うのも当然の流れです。
[山本 菜々子]