巨人ベストナイン特番で桑田と斎藤が語る伝説の投手哲学
巨人ベストナイン特番で明かされた、桑田真澄と斎藤雅樹の野球哲学
巨人軍の伝説的選手たちが一堂に会し、過去の偉大な選手たちを称え合う特別番組「昭和・平成・令和の巨人ベストナイン~最強選手の最強伝説~」がBS日テレで放送されました。この番組は、巨人の歴代ベストナインを決定するという趣旨で、桑田真澄2軍監督と斎藤雅樹氏が対談し、巨人の歴代最強三本柱を選出しました。
桑田真澄が語る理想の投手とは
桑田真澄氏は、若手時代から目指していた理想の投手として江川卓氏、そして堀内恒夫氏の名前を挙げました。江川氏のストレートとコントロールの優れた技術について、「江川さんのホップするようなストレート、そしてそのコントロールが素晴らしい」と称賛し、自身もそのスタイルを参考にしていたと語ります。
また、堀内氏については守備力と打撃力を兼ね備えた投手として言及し、「ホリさんは守備も良くてバッティングもいいというところが目標だった」と述べています。堀内氏は投手として203勝を挙げ、さらに打者としても21本の本塁打を記録するなど、その多彩な才能が桑田氏の理想像を形成したのです。
斎藤雅樹が明かす江川卓からの教え
斎藤雅樹氏は18歳で巨人に入団した際、エースの江川卓氏から最初に受けたアドバイスを回想しました。江川氏は「車の免許、持ってんのか?」と問いかけ、斎藤氏が「まだ持ってないです」と答えると、「持っておいた方がいいよ。車の中って自分一人の時間になれるから」と優しく助言したとのことです。この何気ない一言が、若き斎藤氏にとっては大きな意味を持つものだったようです。
斎藤氏はこのアドバイスを受け、野球をしながら教習所に通ったと語り、その当時の思い出を振り返りながら笑顔を見せました。このように、巨人軍の選手間での交流やアドバイスが、個々の選手の成長にどのように影響を与えていたのかを垣間見ることができます。
最強三本柱の選定と巨人軍の歴史
桑田氏と斎藤氏の対談では、巨人の歴代最強三本柱を選定するプロセスも興味深いものでした。槙原寛己氏も加わった平成時代の三本柱は、野球ファンにとっても馴染み深いものです。この番組では、それぞれの選手の個性や特徴、また時代背景に触れながら、その選定理由を掘り下げていきました。
最終的に2人が選んだ三本柱は、斎藤氏、桑田氏、そして槙原氏という顔ぶれでした。桑田氏は「自分の中でベストナインというのは、同じ時代にプレーしたという括りでいいますと…」と前置きしつつ、投手としての実力だけでなく、彼らが築き上げたチームとしての絆や連携を重視していることが伺えます。
この選定にあたっては、単に個々の成績だけではなく、巨人軍の歴史や文化を形成する上での影響力や、チーム内での役割、そしてファンに与えた影響など、多角的な視点からの分析が行われました。結果、選ばれた三本柱は、ただの好投手としてではなく、巨人軍を象徴する存在として語り継がれていくことでしょう。
このように、巨人軍の歴史を振り返ることで、選手たちがどのようにしてそれぞれの時代を築き上げてきたのかを理解することができます。桑田氏と斎藤氏の対談を通じて、巨人軍の深い歴史と、それを支えた選手たちの物語が一層輝きを増すことでしょう。
[伊藤 彩花]