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2025年03月09日 16時01分

ダルビッシュ有、38歳の挑戦!新投法でメジャー21年目を迎える

ダルビッシュ有、38歳の挑戦:進化と適応のメジャーリーグ21年目

メジャーリーグの歴史の中で、多くの投手が年齢とともに直面するのは、体力の衰えやパフォーマンスの低下です。しかし、38歳となったダルビッシュ有投手は、そのキャリアにおいて新たな挑戦を続けています。彼の最新の試みは、体への負荷を減らすための新投法の開発です。オープン戦での初登板では、改良された「パワー・スライダー」や最速95.6マイルの速球を披露し、2回2/3を投げて2失点の成績を残しました。

ダルビッシュ投手が語るように、年齢による身体の変化に対処するための調整は不可欠です。「どうやって生き伸びるかを考えなければ、自分はもう投げていけない」と語る彼の言葉からは、自身のキャリアを延ばすための試行錯誤が伺えます。彼は新たなフォームに取り組み、筋肉を使わずに骨格や体のメカニズムを活用する投球スタイルにシフトしています。これは、年齢とともに筋肉の反応が変わる現実を受け入れた上での選択です。

松井裕樹が見たダルビッシュの観察眼

同じくパドレスで活躍する松井裕樹投手も、ダルビッシュ投手のその卓越した観察眼に驚きを隠せません。ダルビッシュ投手は、他の選手の技術や動きから常に何かを学び取ろうとし、彼にとってはどんな些細な情報も貴重なリソースです。松井投手は「視点が違う」と称賛し、ダルビッシュ投手の探求心と向上心の強さに感銘を受けています。

松井投手自身は、ガーディアンズ戦で1回を無失点の好投を見せ、今後もさらなる精度向上を目指していると話しています。彼はダルビッシュ投手との交流を通じて、投球の技術だけでなく、プロとしての姿勢や考え方も学んでいるようです。

進化を続けるベテランの姿勢

ダルビッシュ投手が試合前に食事を忘れるという「ベテランらしからぬ」ハプニングも、彼の集中力の高さを物語っています。スプリングトレーニングの中で、細かなルーティンや準備をクリアにしていくことも、彼にとって重要なプロセスです。これらの取り組みは、ただ年齢に抗うためだけでなく、より高いレベルでのパフォーマンスを維持するための進化の一環なのです。

彼の姿勢には、単なる生存戦略にとどまらない、プロフェッショナルとしての誇りと責任感が感じられます。メジャーリーグ21年目を迎えた今でも、ダルビッシュ投手は常に新しい可能性を模索し続けているのです。

このような姿勢は、彼のようなベテランだけでなく、若い選手たちにとっても大きな影響を与えるでしょう。野球界において、年齢を重ねることが必ずしも衰退を意味しないことを、彼の存在が証明しています。ダルビッシュ投手の挑戦は、今後の野球界においても重要な示唆を与えるものとなるでしょう。

[伊藤 彩花]

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