新横綱豊昇龍、期待の初日で黒星スタート – 大相撲春場所の行方は?
新横綱豊昇龍、期待の初日で黒星スタート
大相撲春場所の初日、エディオンアリーナ大阪で行われた取組において、新横綱豊昇龍が小結の阿炎に敗れたことが大きな話題を呼んでいます。豊昇龍は横綱として初めての土俵入りを果たし、多くのファンがその晴れ姿を見守る中、残念ながら土俵下に突き出される形で初日を黒星で終えました。
豊昇龍は、初場所での見事な優勝を経て、横綱昇進を果たしました。その背景には、彼の叔父である第68代横綱朝青龍の存在があります。豊昇龍はその血筋の影響もあり、非常に高い期待を背負って土俵に立っています。特に、最近では新横綱が初場所での優勝を果たすことが続いており、豊昇龍もその流れに乗るのではないかという期待が集まっていました。
しかし、初日の取組では、阿炎の攻撃的な取り口に対応しきれず、一方的に土俵下に突き出されました。この結果に、豊昇龍自身も首をかしげる場面が見られました。彼にとっても、ファンにとっても予想外の結果となったことでしょう。
大の里と琴桜、その他の取組結果
しかし、カド番の琴桜は西前頭筆頭の若元春に寄り切られ、黒星スタートとなりました。カド番という厳しい状況にある琴桜にとって、初日の黒星は痛いところです。ここから巻き返しを図るためには、精神面での強さも求められるでしょう。
そのほか、関脇の大栄翔や新関脇の王鵬もそれぞれ初日を白星で飾ることができませんでした。特に王鵬は、初の関脇としての場所での勝利を期待されていましたが、西前頭2枚目の千代翔馬に敗れてしまいました。
また、ウクライナ出身の新入幕力士、安青錦も春場所での初日を迎えました。彼は西前頭14枚目の美ノ海に押し出されてしまいましたが、異国からの挑戦者としてその存在感をアピールしています。安青錦のような国際的な力士の活躍は、相撲界の多様性を示す良い例です。
大相撲は伝統的な日本のスポーツでありながら、近年では国際的な選手の活躍も見られるようになっています。これは相撲の世界が広がりを見せていることを示しています。安青錦をはじめとする海外出身の力士たちがどのように日本の相撲界に影響を与えていくのか、今後も目が離せません。
大相撲の世界は、その古き良き伝統と、新たな時代の風を感じさせる力士たちの活躍が交錯する場です。豊昇龍の今後の巻き返しや、他の力士たちの奮闘も、春場所の見どころとなるでしょう。この場所がどのようなドラマを生み出すのか、期待が高まります。
[中村 翔平]