リバプールのクローザー遠藤航、ファンに安心感を提供

リバプールのクローザーとしての確固たる地位を築く遠藤航

この試合での遠藤の役割は、リバプールファンにとっても安心感を与えるものでした。彼の持ち味であるボール奪取能力が何度も発揮され、相手チームの攻撃を封じ込めることで、リバプールの勝利を確実なものとしました。試合後、ファンからは「安心感は異常」「出場1分で3つ仕事して笑う」といった声が上がり、まるで水戸黄門の登場シーンのような安心感を与える存在と評されました。

クローザーとしての役割とその重要性

遠藤のようなクローザーは、サッカーにおいて試合の終盤に投入され、試合の流れを自チームに有利にする役割を担います。特にリードを守りきるための戦術として、彼のような選手の存在は非常に重要です。試合時間が短くても、確実に試合を締めくくる能力が求められるため、クローザーの選手には高い集中力と判断力が必要とされます。

リバプールの専門サイト『THIS IS ANFIELD』でも、遠藤のクローザーとしての働きを高く評価しました。「彼が登場した瞬間に試合に勝利した」という言葉が示すように、彼の影響力は絶大です。地元メディア『Liverpool Echo』も彼の短いプレー時間を評価し、「試合を最後までやり遂げるために投入された」と報じています。

サウサンプトン戦での対照的な2人の日本人選手

一方で、この試合にはもう一人の日本人選手、菅原由勢が出場していました。彼はサウサンプトンの一員としてプレーし、試合の流れを変える可能性を秘めていました。しかし、63分から投入された菅原は、85分に痛恨のハンドでPKを献上する結果となり、試合の行方を左右してしまいました。

この菅原のプレーについて、アーセナルのレジェンドOBであるポール・マーソン氏は厳しい批判を浴びせました。「なんてことだ。ディフェンダーがあのようなミスをするとは」といったコメントからも、彼のプレーがいかに致命的であったかがわかります。英メディア『Football Insider』も、「自分の行為がVARに検知され、ペナルティにつながることは分かっていたはず」と指摘し、彼の判断ミスを厳しく批判しました。

この試合は、リバプールが首位を守るために重要な一戦であり、サウサンプトンにとっては最下位からの脱出を目指す戦いでもありました。結果として、リバプールは首位を堅持し、サウサンプトンは依然として最下位に沈んでいます。

遠藤航と菅原由勢という2人の日本人選手が対戦するこの試合は、彼らのキャリアにおける重要な一戦となりました。遠藤がリバプールでの重要な役割を確立する一方で、菅原は苦い経験を糧に今後の成長を期待されます。プレミアリーグという世界最高峰の舞台で、日本人選手たちがどのように活躍し、成長していくのか。サッカーファンとして、彼らの今後の活躍に目が離せません。

［鈴木 美咲］