スポーツ
2025年03月09日 22時10分

アトレティコ・マドリー、久保建英獲得で攻撃力強化へ?

アトレティコ・マドリーの戦略的変化と久保建英への関心

スペインの名門クラブ、アトレティコ・マドリーが今季のラ・リーガでその堅固な守備を際立たせています。ディエゴ・シメオネ監督の下、アトレティコは現在26試合でわずか16失点という驚異的な記録を誇り、その守備力は他の強豪クラブ、バルセロナやレアル・マドリーを凌駕しています。シメオネ監督は、目標達成には失点を抑えることが不可欠であると強調し、「大量の失点を許しているチャンピオンなどいない」と語っています。彼の戦術的な指導力は、アトレティコがリーグの上位に位置する鍵となっています。

久保建英の魅力とアトレティコの現状

久保建英は今シーズン、レアル・ソシエダで24試合に出場し、5ゴールを記録するなど、チームの中心選手としての地位を確立しています。UEFAヨーロッパリーグでも10試合で2ゴール2アシストを記録し、チームのラウンド16進出に貢献しています。このようなパフォーマンスが評価され、アトレティコが彼に興味を示すのも当然と言えるでしょう。

アトレティコは現在、攻撃面での強化が必要とされています。今季のラ・リーガでの堅固な守備が際立つ一方で、攻撃面では一部の選手に依存する傾向があります。特に、FWフリアン・アルバレスの活躍が目立っており、彼のゴールがチームの勝利に大きく貢献しています。しかし、攻撃のバリエーションを増やすためには、新しい才能の導入が不可欠です。久保のようなクリエイティブな選手が加わることで、アトレティコの攻撃力は一層強化されるでしょう。

移籍市場における久保の価値

久保の市場価値は約5000万ユーロ(約80億円)とされており、その若さとプレースタイルの多様性は大きな魅力です。しかし、レアル・ソシエダにとっても彼は重要な選手であり、容易には手放さないでしょう。アトレティコが久保を獲得するためには、高額の移籍金を支払う覚悟が必要です。資金面での余裕が生まれれば、久保獲得に動く可能性が高まります。

一方で、アトレティコはチームの中軸であるMFアントワーヌ・グリーズマンがMLSに移籍する可能性があると報じられています。グリーズマンの移籍が実現すれば、彼の移籍金が久保獲得の資金源となるかもしれません。シメオネ監督は、若い才能を活用することでチームの競争力を高めようとしており、久保のような選手の加入はその方針に合致します。

今後の展望

アトレティコ・マドリーは、ラ・リーガのタイトルレースにおいて堅守を武器に上位争いを続けていますが、攻撃力の強化が求められています。このような状況下で、久保建英のような才能ある若手選手の獲得は、チームの未来を見据えた重要な戦略となるでしょう。彼の技術力と創造性がアトレティコのプレーに新しい風を吹き込み、タイトル獲得に向けてさらなる推進力をもたらすかもしれません。

[山本 菜々子]

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