韓国の名手・金慧成選手、MLBで新たな挑戦中
韓国からMLBへ、新たな挑戦を始めた金慧成選手のストーリー
金選手の身体能力と守備力
金慧成選手は韓国プロ野球でその実力を証明してきました。俊足と打撃の両方に優れ、韓国リーグでの通算打率3割3分5厘はその一例です。しかし、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が特に驚いたのは、彼の身体能力でした。強靱な肉体を持つ金選手は、チーム内でも体脂肪率が最も低いとされています。さらに、彼の守備力は名手と称され、ゴールデングラブ賞を4度受賞した実績がそれを裏付けています。
守備の名手として知られる金選手ですが、ドジャースでは新たなポジションにも挑戦することになりそうです。オープン戦では二塁、三塁、そして中堅でのプレーが予定されています。特に中堅は彼にとって未経験のポジションであり、適応力が試されることになります。
チームメートとの連携と適応力
ドジャースには、金選手にとって心強い存在がいます。それは、韓国代表として共にプレーした経験のあるエドマン選手です。彼は内外野で5つのポジションをこなすことができ、金選手にとって理想的な手本となるでしょう。エドマン選手自身も、金選手と再びチームメートとしてプレーできることを楽しみにしていると語っています。
また、チームメートからの歓迎も金選手のアメリカでの生活を支えています。遊撃手として本格的に活躍を始めるベッツ選手は、金選手の人柄を称賛し、彼がすぐにチームに溶け込んだことを評価しています。さらに、ベテラン内野手のロハス選手は、金選手がメジャーでもゴールドグラブ賞や、さらには最高峰のプラチナグラブ賞を獲得できる実力があると高く評価しています。
打撃面での挑戦
金選手がメジャーリーグで成功するためには、打撃面での適応が不可欠です。入団後、彼はスイングの修正に取り組んでおり、新しい環境でのプレーに挑む意欲を示しています。「新たな環境の中で野球をやるのは簡単なことではない」と語る彼ですが、「アジャストに成功したときは何よりも最高の気分になれる」と述べ、その意気込みは一際強いものがあります。
金選手が持つ才能と意欲は、ドジャースに新たな風を吹き込む可能性があります。そして、彼の努力と適応力が実を結び、メジャーリーグでの成功を手にする日もそう遠くないかもしれません。金選手の今後の活躍に期待が高まります。
[山本 菜々子]