エンタメ
2025年03月12日 17時21分

氷艶2025:高橋大輔×増田貴久の新たな挑戦

氷上に舞い降りる物語:「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」の挑戦

伝説の再解釈:温羅と吉備津彦の大義

この作品の基盤となるのは、「桃太郎」の元となった岡山の「温羅(うら)伝説」です。高橋大輔が演じるのは“鬼”とされた現王・温羅、増田貴久が演じるのは“桃太郎”とされた殺戮兵器・吉備津彦です。物語は、正義と悪の境界が曖昧になるテーマを通じて、観る者に問いを投げかけます。高橋はこの作品について、「何が正義で何が悪なのかを見え方によって表現する」と話しており、観客に深い思考を促す内容となることを示唆しています。

増田貴久のチャレンジ精神と高橋大輔のサポート

フィギュアスケートの経験がほぼない増田貴久にとって、このアイスショーは大きな挑戦です。彼はこれまでドラマの撮影で一度だけスケートを経験したことがあるのみで、今回が人生2回目のスケートになります。それでも、高橋大輔から「めちゃくちゃうまかった」と絶賛されており、増田自身も「うまくなってできるだけ登り詰めたい」と意気込んでいます。

増田の周囲からは「なぜこの仕事を受けたのか」と驚きの声が上がる中、彼はその挑戦を楽しんでいるようです。King & Princeの永瀬廉からも「今すぐ断ったほうがいいですよ」と冗談交じりに言われたエピソードを笑いながら明かしていますが、その裏には強い決意が感じられます。

音楽と演出の融合:SUGIZOと堤幸彦のビジョン

音楽を担うSUGIZOは、堤幸彦監督との共演が長年の悲願であったと語ります。堤氏が描くアイススケートを用いた壮大なロックオペラを、SUGIZOは最高峰の形で世に出すことを目指しています。「スポーツ、エンタメ、演出、音楽のトップが揃った究極のアート作品」と自信を見せる彼の言葉からも、この作品にかける情熱が伝わってきます。

SUGIZOは増田のために「かっこいいスピンやジャンプをイメージして曲を作っている」とし、3回転ジャンプを目指すよう促しています。増田はこれに驚きつつも、笑顔で受け止めており、彼のチャレンジ精神がさらに刺激されているようです。

氷上での新たな芸術体験

「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」の上演は、神奈川・横浜アリーナで7月5日から7日まで行われます。この短期間にどれだけ観客を魅了するかが試されますが、すでに期待は高まっています。増田貴久と高橋大輔のダブル主演に加え、SUGIZOの音楽、そして堤幸彦の演出がどのように融合し、氷上に新たな物語を描くのか。アイスショーを通じて、日本文化とフィギュアスケートの新たな可能性が広がることでしょう。

[松本 亮太]

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