スポーツ
2025年03月13日 16時10分

VARで議論沸騰!マドリード・ダービーの結末とその余波

再燃するマドリード・ダービー:CLでの激戦とその余波

チャンピオンズリーグ(CL)の舞台で新たなドラマが繰り広げられました。3月12日、アトレティコ・マドリーがホームでレアル・マドリーと対戦したこの夜、試合はPK戦の末にレアルが勝利を収めました。しかし、試合後の余波は未だに収まっていません。

試合の詳細とPK判定の議論

アトレティコは1stレグで1-2とビハインドを背負っていたものの、ホームでの2ndレグでは開始28秒でコナー・ギャラガーがゴールを決め、早々に同点に持ち込みました。しかし、その後は両チーム共に追加点を得ることができず、延長戦、そしてPK戦に突入しました。

このPK戦での最大のトピックは、アトレティコのフリアン・アルバレスが繰り出したキックでした。彼の足元が滑り、ボールに2度触れたと判定されました。この判定により、彼のシュートは無効とされ、試合の流れは一変しました。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入したこの場面は、試合後も多くの議論を呼んでいます。

アトレティコの指揮官ディエゴ・シメオネ監督は、「フリアンが2回ボールに触れたのを見た者がいるなら手を挙げてほしい」と記者たちに問いかけ、判定に不満を示しました。一方、レアル・マドリーの守護神、ティボー・クルトワは「ダブルタッチがあったのは明らかだ」と主張し、審判の判定を支持しました。

シメオネとクルトワの口論:試合後の波紋

試合後の会見で、両チームの代表は自身の見解を示しました。アトレティコのシメオネ監督は、選手たちの奮闘を称賛しつつも、判定に対する不満を隠しませんでした。「我々は非常に良い試合をした。選手たちは誇りに思うべきだ」と語りつつも、判定については納得がいかない様子でした。

一方で、レアルのクルトワは、「被害者意識にはうんざりだ」とシメオネの姿勢を批判しました。彼は、審判が特定のチームに有利な判定を下すことはないとし、テクノロジーの力で公正な判断が行われたと主張しました。この発言は、今後のマドリー・ダービーに新たな火種を生む可能性があります。

CLにおけるマドリードの因縁

今後も両チームの対戦は続くでしょうが、今回のようにVARが試合の流れを左右する場面は、サッカーファンにとって議論を呼ぶ要素となり続けるでしょう。特に、テクノロジーがもたらす判定の精度と公正さについては、今後の試合においても重要なテーマとして追求されることになりそうです。

また、シメオネ監督のように情熱的で強い意志を持つ指揮官がいることで、アトレティコは今後もトップクラスの試合を演じ続けることでしょう。彼の指導のもと、チームは更なる高みを目指し続けるはずです。

こうした背景を踏まえ、マドリード・ダービーは単なる試合以上のものとなり、ファンや選手、そして関係者にとって特別な意味を持ち続けるでしょう。

[山本 菜々子]

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