新横綱豊昇龍、春場所で再び試練!高安が金星獲得
新横綱豊昇龍、逆風の春場所で再び試練に直面
大相撲春場所の8日目が16日、大阪のエディオンアリーナで行われました。新横綱の豊昇龍が、東前頭4枚目の高安に押し倒され、3敗目を喫しました。豊昇龍は、これまで高安に対して2勝9敗と苦手意識があった相手で、この日の敗戦もまたその実力を証明する形となりました。場内は騒然とし、観客からは驚きの声が上がりました。
高安の金星、2年半ぶりの輝き
35歳の高安はこの勝利で2年半ぶり、通算6個目の金星を獲得しました。彼はこれまでにも数々の逆境を乗り越えてきたベテラン力士であり、その実力はまさに折り紙付きです。今回の勝利で1敗を守り、トップに並んでいることからも、その安定感と力強さが伺えます。高安のファンにとっても、今回の金星は待望の輝かしい瞬間となりました。
大の里と美ノ海、1敗で首位を堅持
大関の大の里は、西前頭4枚目の一山本をはたき込みで退け、1敗を守りました。同じく1敗で並走する美ノ海は、元大関の東前頭17枚目・御嶽海との激戦を制し、7勝目を挙げました。美ノ海は土俵際まで追い詰められながらも、逆転のはたき込みで勝利を掴み取りました。この2人の力士が首位を守り続けることは、春場所の後半戦に向けてますます目が離せない展開を予感させます。
琴桜の巻き返しと他の力士たちの奮闘
一方、初のカド番となった大関・琴桜は、東小結の霧島を冷静に寄り倒して5勝3敗と巻き返しを図っています。琴桜はカド番のプレッシャーの中で奮闘し、強さを見せ続けています。新関脇の王鵬は、人気業師の宇良との一戦で激しい攻防を繰り広げ、押し倒しで3勝目を挙げました。この勝利は彼にとっての自信の源となるでしょう。
現在、1敗でトップを走るのは大の里、美ノ海、高安の3人。彼らに続く2敗勢は明生、玉鷲、尊富士の3人となっています。これからの取組が、どのように順位を変動させるのか、ファンの期待は高まるばかりです。
[山本 菜々子]