エンタメ
2025年03月17日 11時11分

声優・津久井教生さん、ALSと花粉症の二重苦に挑む日々

声優・津久井教生さん、ALSと花粉症の二重苦に立ち向かう日々

声優・津久井教生さんといえば、NHKの「ニャンちゅうワールド放送局」の「ニャンちゅう」役で多くの人々に親しまれてきました。しかし現在、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)という重い病と闘いながら、さらに花粉症という新たな試練に直面しています。彼のブログには、日々の苦しみと共に、それを乗り越えようとする意志が綴られています。

津久井さんはブログで「花粉症の皆さん、今年も大変な時期になりましたね!」と始め、呼吸器のサポートを受けながらも苦しい状態にあることを告白しました。「ちょっと喋ろうとするとむせる感じになる」と、声優としての活動に影響が出ていることを明かし、「無口な津久井教生」という自嘲も見せています。彼の発言からは、ただでさえ呼吸が弱まっている中での花粉症が、いかに大きな負担となっているかが伺えます。

ALSは運動ニューロンが徐々に破壊され、身体の自由が奪われる病です。津久井さんは、「ALSに罹患してから、どんどんできないことが増えていきました」と語り、その一方で「やってもらうことは増え続けます」と、日常生活が他者の支援に大きく依存している現状を述べています。リハビリは病状の悪化を遅らせるために行われていますが、彼にとってはそれもまた過酷な日々の一部です。

しかし、津久井さんのブログには感謝の気持ちが溢れています。彼を支えてくれる家族や介護者への感謝を常に述べ、「たくさんの方々が私のために動いてくれています!」と、周囲の支えに感激している様子が伝わってきます。特に学生ヘルパーたちの存在は、彼にとって大きな励みとなっているようです。彼らのテキパキとした夜勤の見守りにより、安心して眠ることができたと感謝を述べ、彼女たちの未来が素晴らしいものであるように願っています。

津久井さんはまた、健康チェックの重要性も強調しています。「病気はいきなり目の前に現れるのです」と警鐘を鳴らし、予防医療の進化を背景に、日頃の健康診断の重要性を訴えています。これは、彼が自身の経験を通して学んだことを広めようとする責任感からでしょう。

このように、津久井教生さんはALSと花粉症という二重の困難に直面しながらも、周囲の支えに感謝し、前向きに日々を過ごしています。彼の発信は、同じように苦しむ人々にとって大きな励みとなっていることでしょう。そして、彼の姿勢は、健康の大切さや他者への感謝の重要性を私たちに改めて考えさせてくれます。

[高橋 悠真]

タグ
#ALS
#健康診断
#津久井教生