エンタメ
2025年03月17日 21時20分

実写版『白雪姫』プレミアで見るディズニーの挑戦と対応

実写版『白雪姫』プレミアに見るディズニーの挑戦と対応

批判と期待が交錯するキャスティング

『白雪姫』のキャスティングには賛否が分かれています。特に、コロンビア系のゼグラーが伝統的に西洋系の白人として描かれる白雪姫役に選ばれたことが議論の中心となりました。ゼグラー自身も過去に原作の白雪姫に対する批判的な発言をしたことがあり、一部のファンからは冷ややかな視線を向けられています。しかし、彼女はこれを乗り越えて、現代の観客に響く新たな白雪姫像を作り上げようとしています。

その一方で、ゼグラーの歌唱力は高く評価されており、劇中で披露される楽曲『夢に見る〜Waiting on a Wish』はプレミアでも大きな反響を呼びました。この楽曲は、ゼグラーの感情豊かなパフォーマンスによって、映画のテーマである希望と夢を象徴する重要なシーンとなっています。

ガル・ガドットの女王役とその影響

ガドットは、女王役を「魔法の鏡よ」という象徴的なセリフと共に、現代的な解釈を加えつつ演じています。彼女のパフォーマンスは、観客にとって新たな女王像を提示するものとなっており、物語に深みを与えています。

異文化交流の場としてのプレミア

今回のプレミアには、日本のボーイズグループJO1のメンバーも参加しました。彼らは映画のプレミアム吹替版で重要な役を務めており、この参加は日米間の文化交流を象徴するものとなりました。メンバーの河野純喜は、ディズニー作品への初参加ということで緊張しつつも、世界中のファンに向けて作品の魅力を伝えることに興奮を隠せない様子でした。

このように、プレミアは単なる映画のお披露目にとどまらず、異文化交流の場としても機能しており、ディズニーのグローバルな影響力を感じさせます。特に、河野らが監督やキャストと交流する様子は、ファンにとっても貴重な瞬間だったことでしょう。

ディズニーの挑戦と今後の展望

『白雪姫』のプレミアは、ディズニーが直面する現代的な課題とそれに対する取り組みを象徴するイベントでもありました。多様性や時代に即した解釈を取り入れる中で、いかにして伝統を守りつつ新しい価値を提供できるかが問われています。

[伊藤 彩花]

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