里崎智也氏が語る「いい捕手」とは:プロ野球の真実を暴露
「いい捕手」とは何か:里崎智也氏が語るプロ野球の真実
プロ野球の世界で捕手の役割とは一体何なのでしょうか。多くの人々が「リードがいい」や「守備が上手い」といった条件を挙げがちですが、元日本代表の正捕手であり、現在はYouTubeで活躍する里崎智也氏はこれらの定説を一蹴します。彼の新刊『令和プロ野球ぶっちゃけ話 球界ニュースの見方が180度変わる本』では、「いい捕手とは何か」という問いに対して新しい視点を提供しています。
里崎氏は、捕手のリードについて「すべて結果論だ」と一刀両断します。ノーヒットノーランを達成したリードが称賛され、10点取られたリードが批判される現実を指摘し、「いいリードの定義などない」との見解を述べます。捕手に求められるのは、確かに技術的なスキルや戦術的な知識かもしれませんが、その最も重要な要素は「打てること」だとしています。これは、野村克也や古田敦也といった過去の名捕手たちが打撃面で優れた成績を残していることからも明らかです。
打撃力が捕手の価値を決める鍵
プロ野球の世界では、打撃力が捕手の評価に大きく影響します。アレックス・ラミレスがその好例です。守備に難があるとされながらも、彼が「守れない」と言われなかったのは、彼の打撃力が圧倒的だったからです。ヤクルトや巨人での活躍期には、常に高い打率と打点を記録していました。これは、彼がいかにしてチームにとって不可欠な選手だったかを示しています。
同様に、森友哉選手も打撃力において高い評価を受けています。2023年シーズンにおいても、オリックス・バファローズに移籍した彼は、打率2割9分4厘を記録し、チームの勝利に貢献しました。このように、打撃力が捕手の評価を左右する要因であることは間違いありません。
井端監督が語る侍ジャパンの代表選考基準
井端監督は、前回のWBCで本塁打が試合の勝敗を分けたことを振り返り、「連打ではなく一発で勝負が決まる」と述べました。これにより、長打力のある選手を代表に選ぶことが、今後の国際大会での戦略となる可能性があります。この発言は、プロ野球界全体において、打撃力がいかに重要であるかを再認識させるものでした。
佐々木朗希のMLBデビュー戦と今後の課題
このように、プロ野球界では技術や戦術以上に、選手の打撃力や適応力がその価値を決定する重要な要素となっています。捕手や投手に限らず、選手たちがどのようにしてこの競技の進化に対応していくのか、今後も目が離せません。
[山本 菜々子]