田中将大、巨人での新たな挑戦!二軍戦で見せた粘りの投球
巨人・田中将大、二軍戦で見せた粘りの投球とその先にある期待
巨人に新加入した田中将大投手が、イースタン・リーグのDeNA戦で今季の開幕前最後の登板を果たしました。4回を投げて7安打1失点、3四球という内容で、毎回ランナーを背負いながらも要所を締める粘り強い投球を見せました。田中投手は楽天を昨季限りで退団し、巨人に移籍して新たな一歩を踏み出したばかりです。彼の投球は巨人にとって大きな期待を背負っていますが、その裏にはどのような背景があるのでしょうか。
田中投手は初回から試練の連続でした。1アウトから連続ヒットと四球で満塁のピンチを招きましたが、加藤響選手を内角低めのツーシームで空振り三振に仕留め、伊藤光選手を144キロのストレートでピッチャーゴロに打ち取り、無失点で切り抜けました。このように、危機的な状況でも冷静さを失わずに打者と対峙する姿勢は、彼の経験の深さを物語っています。
2回以降も田中投手はピンチに直面しました。2回は1アウトからヒットを打たれ、さらに盗塁を許して得点圏にランナーを背負う場面もありましたが、石上泰輝選手をスライダーでショートゴロに打ち取り、得点を許しませんでした。3回には先頭打者から連続ヒットを浴び、1アウト1、3塁のピンチを迎えると、伊藤選手に141キロのストレートを打たれて1失点しました。しかし、その後も145キロのストレートでレフトフライを奪い、最少失点で切り抜けました。
田中投手の75球の投球の中で、特に際立っていたのは、ストレートの威力とコントロールです。最速145キロを計測したストレートは、移籍後初の木曜日登板での自身最速タイとなり、彼のフィジカルコンディションの良さを示しています。また、スライダーを要所で使い分けることで、相手打者に的を絞らせない工夫も見られました。これらの投球技術は、今後の一軍登板に向けた重要な武器となるでしょう。
この日の登板を終えた田中投手は、シーズン開幕を目前に控え、今後のローテーション入りが期待されています。4月3日の中日戦での公式戦初登板が濃厚とされており、彼の投球がもたらす影響は、一軍の戦績に直結することでしょう。田中投手は試合前に「またイニングも伸びるので、その中でバッターとしっかり勝負して、気持ち良くスイングをさせないように投げられたら」と意気込みを語っていました。
[中村 翔平]