上田綺世の躍進と日本代表、W杯予選突破なるか?
上田綺世の躍進と日本代表の挑戦:サッカー界の現在地を探る
フェイエノールトの前監督アルネ・スロット氏が上田について「どんな角度からでも点が取れる」と評価していたとおり、彼のテクニックと落ち着きは、今やオランダでも広く認識されています。スロット氏が上田の能力を信じ抜いたことが、こうした結果につながっているのかもしれません。
一方で、2026年ワールドカップのアジア最終予選において、日本代表もその実力を示しています。3月20日に行われるバーレーン戦に勝利すれば、日本は8大会連続のW杯出場を決めることができます。森保一監督のもと、チームはこれまでの戦いの積み重ねを武器に、史上最速での出場権獲得を目指しています。日本代表は現在、6試合で5勝1分けと好調を維持しており、特にホームでの戦いに自信を深めています。
日本の中盤にはリバプール所属の遠藤航やスポルティングCPの守田英正が控えており、攻撃陣にはブライトンの三笘薫やセルティックの前田大然、そして復帰したフェイエノールトの上田綺世がいます。これにより、チームは多様な攻撃オプションを持ち、試合の流れを作り出せる力を備えています。特に三笘は「勝利が一番大事。どんな形でも予選突破が決まることが大事」とし、結果を重視した戦いを心掛けています。
バーレーンはこれまでの試合でオーストラリアやサウジアラビアと引き分ける強さを見せ、今年1月にはガルフカップで優勝するなど自信をつけています。クロアチア出身のドラガン・タライッチ監督も「勝つために来た」と意気込みを見せており、今回の対戦も熾烈なものになることが予想されます。
日本代表は、守備の柱である町田浩樹や谷口彰悟が怪我で欠場する中、伊藤洋輝が復帰し、GK鈴木彩艶も健在です。バーレーンのロングボールやカウンター攻撃、セットプレーに対する警戒を怠らず、ホームでの強みを活かして戦う準備が整っています。
日本代表が掲げる2026年W杯での優勝という大きな目標に向け、今回のバーレーン戦は重要なステップです。これまでの戦いで培った経験を活かし、チーム一丸となって勝利を目指します。上田綺世の復調とともに、日本サッカー界はその可能性をさらに広げていくことでしょう。
[田中 誠]