スポーツ
2025年03月20日 18時11分
大相撲春場所12日目:大の里と高安が優勝争いをリード
大相撲春場所12日目:大の里と高安が首位を維持、優勝争いは熾烈
大相撲春場所12日目が大阪のエディオンアリーナで行われ、優勝争いがますます激化しています。この日は、2敗同士で優勝争いのトップを走る大関・大の里と西前頭6枚目の尊富士が激突し、大の里がはたき込みで勝利を収めました。これにより、大の里は2敗を守り、同じく2敗の高安と共に首位を維持しています。
高安はこの日、気迫溢れる取り組みで新関脇・王鵬を押し出し、10勝目を挙げました。高安の安定した相撲内容は、ベテラン力士としての経験と実力を示しています。彼の押し相撲は、相手の動きを封じ込める絶妙なタイミングとパワーが光っていました。
一方、3敗勢力としては尊富士、玉鷲、安青錦が追い続けています。尊富士は大の里に敗れたものの、その激しい立ち合いは観客を魅了しました。玉鷲は小結・霧島を押し出しで破り、9勝目を挙げ、安青錦も西前頭11枚目の明生を下して3敗をキープしました。特に安青錦はウクライナ出身の力士として、新入幕でありながらもその存在感を示しています。
エディオンアリーナは熱気に包まれ、観客たちは各力士の取り組みに声援を送り続けました。特に、大の里と尊富士の一番では、土俵際での攻防に観客が息を飲む瞬間がありました。大の里が尊富士の激しい攻めを冷静にかわし、はたき込みで勝利を収めた瞬間、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。
カド番脱出を狙う大関・琴桜も、関脇・大栄翔を寄り切りで下し7勝目を挙げました。カド番でのプレッシャーを感じさせない力強い相撲で、あと1勝でカド番を脱出する見込みです。大栄翔はこれで4敗となり、優勝争いから一歩後退する形となりました。
[田中 誠]