スポーツ
2025年01月27日 06時10分

女子マラソン界の新星・小林香菜、異色の成長ストーリー

女子マラソン界に新星現る:小林香菜、快速成長の背後にある物語

大阪国際女子マラソンで23歳の小林香菜選手が、日本人トップの2位に輝きました。彼女のタイムは2時間21分19秒で、日本歴代10位となる快挙です。この結果は、9月の東京世界陸上代表選考において小林選手を大きく前進させました。しかし、小林選手の背景には、異色ともいえる成長曲線が隠されています。

異色の経歴と急成長

小林選手は大学時代、早稲田大学のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」に所属していました。このサークルはマラソンの完走を目指す緩やかな集まりで、週に一度の皇居ランが主な活動です。しかし、小林選手はより本格的な練習を求めて自主トレーニングを増やし、急成長を遂げました。

彼女の高校時代は、特に目立った実績はありませんでしたが、陸上への情熱は持ち続けていました。大学時代には登山サークル「山小屋研究会」にも所属し、3,000メートル級の山々にも挑戦しています。このような多様な経験が、彼女の体力と精神力を鍛えたのかもしれません。

成長の鍵:独自のトレーニングと強い意志

小林選手は、自ら実業団の大塚製薬にアプローチをし、入団を果たしました。指導者である河野匡監督は、小林選手のやる気と潜在能力を評価し、全面的にサポートしています。昨年12月にはアメリカの高地で合宿を行い、エリートランナーの前田穂南選手と同様のメニューをこなしてきました。彼女の走法は、「超・高速ピッチ走法」と評され、他のランナーには真似できない独特のスタイルを持っています。

この成長を支えているものは、小林選手の頑丈な体です。練習に対して体が痛むことなく、むしろ走ることが楽しいと感じている彼女は、自己ベストを更新し続けています。このような身体的な利点が、彼女の急成長を可能にしているのです。

未来への展望とチャレンジ

小林選手の目標は、日の丸を背負って世界の舞台で走ることです。2028年のロサンゼルス五輪を見据え、彼女はますますトレーニングに励んでいます。現在、日本の女子マラソン界で代表枠は最大3つ。小林選手は、その一角を狙う位置にいます。

[伊藤 彩花]

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