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2025年01月26日 19時11分

藤井聡太、王将戦で圧巻の開幕2連勝!永瀬拓矢を破る

藤井聡太、圧倒的な戦術で王将戦開幕2連勝

将棋界の若き天才、藤井聡太王将が第74期王将戦での活躍を続けています。京都市伏見区の「伏見稲荷大社」を舞台に行われた第2局では、挑戦者の永瀬拓矢九段を破り、開幕2連勝を果たしました。将棋界では、藤井の勢いが止まらないという声が高まっています。

第2局では、藤井が得意とする横歩取りの戦型を選択しました。初日の封じ手では、藤井が1時間15分もの時間を費やし、慎重に5筋への角打ちを決断しました。この手は永瀬九段の陣地を左右からにらむ形になり、藤井の戦術が光る一手となりました。一方、永瀬九段は42手目で2時間32分にも及ぶ長考を見せ、粘り強い将棋を展開しましたが、最終的には藤井の巧妙な攻めに屈しました。

永瀬九段は対局後のインタビューで「局面が複雑で判断がつかなかった」と振り返り、悔しさをにじませました。藤井の攻撃力の高さに圧倒された形です。これに対して、藤井は「積極的に攻めることができた」と自信を見せ、次なる対局への意欲を語りました。

藤井聡太のタイトル防衛への道

藤井聡太は現在、竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖の七冠を保持しており、王将戦での防衛を果たすことでその地位をさらに確固たるものにしようとしています。彼は、八冠返り咲きを目指す今年最初のタイトル戦で連勝という好スタートを切りました。2月2日からは棋王戦五番勝負が控えており、どちらかを防衛した時点で、タイトル獲得回数が谷川浩司十七世名人の記録に並ぶことになります。歴代5位タイという大記録に並ぶのも時間の問題かもしれません。

藤井のこれまでのキャリアを振り返ると、彼の戦術は常に進化を続けています。彼はAIを活用した研究を積極的に取り入れ、それを自身の直感と融合させて独自のスタイルを確立しました。今回の対局でも、その研究成果が随所に見られました。特に、5六角の一手はAIによる評価を一時的に下げたものの、最終的には藤井に有利な展開をもたらしました。

永瀬拓矢九段の挑戦

一方、永瀬九段は今回の敗北を糧に、次の対局に向けて準備を進めています。彼は「準備をして頑張りたい」と意欲を見せ、今後の対局に向けて気持ちを切り替えました。永瀬はその粘り強さで知られており、今回の対局でもその一面を十分に発揮しましたが、藤井の攻撃を凌ぎきれませんでした。しかし、次回の第3局では、より一層の研究と対策が期待されます。

将棋界は今、若き才能が次々と台頭する時代に突入しています。藤井と永瀬の対局は、その象徴とも言えるでしょう。次の第3局は2月5日と6日に東京都立川市で行われる予定で、両者のさらなる熱戦が期待されます。観戦者はもちろん、将棋ファンにとっても見逃せない一戦となるでしょう。

[田中 誠]

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