九里亜蓮、オリックス移籍でキャリアハイを目指す新挑戦
九里亜蓮の新たな挑戦:オリックス移籍でキャリアハイを目指す
広島東洋カープから海外フリーエージェント(FA)権を行使して、オリックス・バファローズへと移籍した九里亜蓮投手が、新天地での新たな挑戦に向けて準備を進めています。彼は、29日に大阪市舞洲の球団施設で自主トレーニングを公開し、45球のブルペン投球を披露しました。九里投手にとって、この移籍は新たな環境で自らの能力を再び証明する機会であり、彼自身も「キャリアハイ」の成績を目標に掲げています。
新天地での挑戦と適応
オリックスに移籍した九里投手は、新しいチームでのスタートに向けて、入念な準備を進めています。彼は2月に始まる宮崎春季キャンプに向けて、しっかりとしたトレーニングを行っており、「自分がイメージした通りに動けている」というコメントからも、その手応えが感じられます。
九里投手は、広島で12年間プレーし、260試合に登板した経験を持つベテラン投手です。特に2021年には13勝を挙げ、最多勝利投手のタイトルを獲得した実績があります。この経験を新天地でどのように活かすかが、今後の活躍に大きく影響するでしょう。
投球フォームの微調整と目指すキャリアハイ
九里投手は、今回の自主トレーニングで投球フォームの微調整を行い、下半身からの連動などを意識した新しいフォームに取り組んでいるといいます。彼はこの調整について、「言葉にするのが難しい」と語りつつも、新たなチームでの成功に向けての意気込みを感じさせます。
九里投手は、昨年の自己最多イニング数や防御率を上回る成績を新天地で記録することを目標にしています。具体的には、2023年の自己最多174イニング3分の1を超え、さらには13勝以上を目指しています。また、防御率2.53を上回る成績を狙うことも、彼の目標の一つです。
チームメートとのコミュニケーションと新たな生活
九里投手は、新しいチームメートとのコミュニケーションも重要視しています。若手選手が多いオリックスで、彼は積極的に話しかけ、良好な関係を築くことを心がけています。「変なコミュニケーションの取り方をせず、ウザがられないように」という配慮も見せながら、チームの一員としての自覚を持っていることが伺えます。
オリックスでの未来への期待
九里投手の移籍は、オリックスにとっても大きな期待を抱かせる要因となっています。新天地での彼の活躍は、チームの優勝争いにおいて重要な役割を果たすことが期待されています。特に、オリックスは数年にわたって安定した成績を維持しており、九里投手の加入によってさらに投手陣の層が厚くなることが見込まれます。
九里投手自身も「1試合でも多く勝ちに貢献する投球をしたい」と語っており、その意欲と実力がどのように結実するかが、今後の見どころです。彼の投球がオリックスのチーム全体にどのような影響を及ぼすのか、ファンの期待も高まっています。
[佐藤 健一]